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漫画編集者・林士平のとっておきの1杯。〈Bar Indigo〉のラム・トニック

背筋を伸ばしていただくちょっと緊張する飲み物から、カジュアルに楽しめるようにもなったカクテル。今、漫画編集者・林士平さんが選ぶとっておきの一杯は?

photo: Kunihiro Fukumori / text: Nozomi Hasegawa

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目の前で楽しめる“物語”

バーテンダーさんの美しい所作を眺めていると、ショーを観ている気分になります。選ぶところから始まり出来上がった一杯を飲むまで、一つの小さな物語を楽しめるのがカクテルの魅力ですよね。

審査員を務めている『京都国際マンガ・アニメ大賞』など、漫画のイベントが多い京都には年に数回訪れていて。〈Bar Indigo〉は京都出張があるたびに、一杯だけのためでも必ず顔を出しに行くバーです。先輩に連れていってもらったことがきっかけで通い始め、10年ほど経ちましたが、毎回決まって頼むのは「ラム・トニック」。

僕の体質に合っているのかスッと飲みやすく、優しい甘味と清涼感が共存するその味わいが好きなんです。店主の渡部高史さんの所作が美しく、ちょうどいい距離感で接してくれるので居心地もいい。一人孤独な地方出張の際にも、この店に行けば大丈夫という安心感があります。

〈Bar Indigo〉のラム・トニック

京都〈Bar Indigo〉のラム・トニック
おいしいラムは数あれど「実家のような安心感があり、飲み飽きることがない」と〈バカルディ〉のラムを使用。強い清涼感を甘い香りが包み込み、奥行きのある仕上がりに。1,000円。

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