目の前で楽しめる“物語”
バーテンダーさんの美しい所作を眺めていると、ショーを観ている気分になります。選ぶところから始まり出来上がった一杯を飲むまで、一つの小さな物語を楽しめるのがカクテルの魅力ですよね。
審査員を務めている『京都国際マンガ・アニメ大賞』など、漫画のイベントが多い京都には年に数回訪れていて。〈Bar Indigo〉は京都出張があるたびに、一杯だけのためでも必ず顔を出しに行くバーです。先輩に連れていってもらったことがきっかけで通い始め、10年ほど経ちましたが、毎回決まって頼むのは「ラム・トニック」。
僕の体質に合っているのかスッと飲みやすく、優しい甘味と清涼感が共存するその味わいが好きなんです。店主の渡部高史さんの所作が美しく、ちょうどいい距離感で接してくれるので居心地もいい。一人孤独な地方出張の際にも、この店に行けば大丈夫という安心感があります。
〈Bar Indigo〉のラム・トニック