逗子の空気をまとった思い出の味
大学生の頃、バイトをしていたジャズクラブでお酒の勉強をしながらカクテルを作っていました。グラスホッパーを知ったのは、当時のバーテンダーの先輩が教えてくれたのがきっかけ。それ以来、バーでほぼ毎回頼むほど好きになりました。逗子駅近くのなぎさ通りにある〈BAR Old Mark〉にもその頃から。
もともと同じ場所にあった別のお店で弾き語りをしていたこともあり、懐かしさに自然と足が向いて。上品なお店だけど、土地柄から短パンやビーチサンダルでやってくるお客さんもたまにいて、そのリラックス感も心地いい。
グラスホッパーも、飲みたいとイメージする味そのもの。クリーミーでふわりと甘いのに、最後に残るほろ苦さがたまらない。口にした瞬間欲していたものがすべて満たされます。だから気づかぬうちにグラスが空になり、もう一杯、もう一杯と永遠に飲み続けてしまうのです。
〈BAR Old Mark〉のグラスホッパー