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世界からお届け!SDGs通信 パリ編。地球を愛する雑貨店〈Nature & Découvertes〉の本社社屋

毎号、世界中から届いた旬の話題を紹介しているBRUTUS本誌の「ET TU, BRUTE? CITY」から出張企画。世界中の約30都市から、今一番ホットなSDGsに関する取り組みをお届けします。今回はパリから!

text: Motoko Kuroki / edit: Hiroko Yabuki

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「自然と発見」の名を掲げる雑貨チェーンの本社社屋。外も中も木のオフィスは、自社農園も併設

ウェルネスグッズやアウトドア用品を取り扱う全国展開の雑貨店〈Nature & Découvertes〉は、店名のとおり「自然と発見」のワンダーランド。ビオの茶葉セットもあれば、キャンプ用品も豊富。旅行本も本棚にずらりと並ぶ。いっぽう、マッサージ機など最新のギミックが効いた製品も数多い。「自分の身体」も含めた広い意味の自然を愛し、楽しむためのプロダクトに出合えるショップなのだ。

そして同店運営会社の社屋は、自然との距離がとても近い。ベルサイユ宮殿からほど近い場所に2018年に完成した本社社屋は、外観も内装も100%木でできている。スプルースとカラマツの無垢材のフレームを3,000㎡にわたって使用し、高断熱のグレージングも施工。建物南側には250㎡の太陽光パネルが設置され、ビルの電力として使われるエネルギーを取り込む。温室効果ガスの排出は、従来型の建築の10分の1。自然派ながらも現代のテクノロジーを取り入れたオフィスは、ブランドの本質を体現している。

木のぬくもりに包まれたオフィスだけでなく、歩いて5分のところには自社運営の農園「ラ フェルム ナチュール エ デクーヴェルト」が。人は大地や自然とのつながりを欲しているという考えのもと、循環型農業にチャレンジしている。夏には社員が農園で採れたて野菜のランチをとることもあるそうだ。他企業とのコラボレーションにもオープンで、自然とのつながりを考えていくためのネットワークを構築している。

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