映画好きLiLiCoへ7つの質問
Q1
あの監督の虜(とりこ)になった名シーンは?
LiLiCo
スサンネ・ビア監督の『悲しみが乾くまで』にて、ハル・ベリー演じる主人公が、夫の死を受け入れようと取り乱し、亡き夫の友人を演じるベニチオ・デル・トロを激しく叩いて悲しみをぶち撒け、そして手が絡み合うシーン。
Q2
好きな監督のベスト作品は?
LiLiCo
同じく『悲しみが乾くまで』。人の醜さを一切美化せずに描くビア監督。特にこの作品には、いつ観ても心を鷲掴(わしづか)みにされます。
Q3
好きな監督のイマイチだった作品は?
LiLiCo
同じくスサンネ・ビア監督の『未来を生きる君たちへ』。テイストがあまりにも違い、本当にビア監督か?と疑問を抱きました。
Q4
最近になって魅力的に感じるようになった監督は?
LiLiCo
ウェス・アンダーソン監督。世界観にどうしても馴染めないのですが、劇中1ヵ所は必ず大爆笑できるシーンがあることに気づき、今回はどんなところで笑わせられるだろう?と期待して観るようになりました。
Q5
あの監督に撮ってほしい、意外なテーマは?
LiLiCo
人間関係を絶妙に絡ませるのがうまい内田けんじ監督に、ヒーローものを撮ってほしい!
Q6
個人的に今気になっている監督は?
LiLiCo
落合賢監督。私は彼がショートフィルムを作っていた頃から世界観が好きで、2016年にベトナムで監督した『サイゴン・ボディガード』は、本国ベトナムで記録的な大ヒットとなりました。
Q7
将来が楽しみな次世代の監督は?
LiLiCo
斎藤工さん。役者はもちろん映画監督としても活躍する彼の作品には、彼を愛してる人が集まっているんですよね。愛でできた作品はやはり心に残ります。
LiLiCoが選ぶ2010年以降の「この監督のこの一本」
ハンネス・ホルムの『幸せなひとりぼっち』
スウェーデンで大人気テレビシリーズの脚本・監督、そして役者として関わり成功を収めたハンネス・ホルム監督。彼が、同じくスウェーデンの大ベストセラー小説『幸せなひとりぼっち』を映画化したのが本作です。
自然な空気感を大事にするホルム監督らしく、愛する妻に先立たれた孤独な老人が、隣人一家と少しずつ心を通わせ再生していく物語は、シリアスさとブラックユーモアを交えたコミカルさの程よいバランスを保ちながら展開。人生について深く考えさせられて、最後に背中を押してくれる素敵な作品です。
とある取材でホルム監督ご本人にお会いした時、こんな有名な原作を映像化するにあたってプレッシャーはなかったか?と質問を投げかけました。
すると「あなたは自分が観た映画の話を誰かにする時、その映画の話ではなく、あなた自身がどう感じたか、つまりあなたのことを話しているはず。だから今作も、私というフィルターを通して描いてる以上、私の話。プレッシャーはありませんでした」と。私は頷きすぎて顎が床につきそうでした。その一言で、ホルム監督に惚れてしまったのです。