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ブルータス編集部の本棚 Vol.8『魔法の万能調味料 料理酒オイル』

ブルータス編集部には、取材でお世話になった方々から、著書や関連書籍などが届きます。その中から気になる一冊を紹介するこちらの連載。今回は、本誌BRUTUSCOPEでも連載を持っていたことがある、料理芸人・クック井上さんの書籍です。

photo: Hikari Koki

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『魔法の万能調味料 料理酒オイル』

著・クック井上

ブルータスの餃子特集を支えてくれた料理芸人のクック井上さんが、初の料理本を上梓。この方、とにかく食べ歩く。そしてお店の方と仲良くなったり、食べながら熱心に研究したり。そんな日々の努力を結実させたのがこちらの『魔法の万能調味料 料理酒オイル』。

本書は「油1:料理酒4」の黄金比で混ぜたものを万能調味料として常備しておくことを提案しているのだが、半信半疑でイメージするよりも、作ってしまったほうが早い。そこで、クックさんおすすめの肉野菜炒めにチャレンジ。

確かに、野菜が驚くほどシャッキシャキで、料理の火加減がまさにプロのそれ。これぞお店の味だ!調理用の油と沸点の低い料理酒をあらかじめ混ぜておき調理中に投入することで、高温スチームが発生するからなんだとか。家庭の料理環境において、業務用コンロの火力に負けない効果を得られるというわけ。

掲載された100のレシピには、食材の切り方や調理法、火の入れ方、調味料の加減や置き換えのヒントなど、POINTがこれでもかと詰まっていて、それが料理上手への近道となる。代表的なレシピにはご丁寧に動画がQRコードで添えられちゃって。これでもかというサービス精神旺盛な料理本は、クック井上さんの人柄そのもの。料理は愛情だからね、そりゃおいしいに決まってる!

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