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ブルータス編集部の本棚 Vol.7『MY NIPPON SURFING SOUNDS』

ブルータス編集部には、取材でお世話になった方々から、著書や関連書籍などが届きます。その中から気になる一冊を紹介するこちらの連載。今回は、BRUTUS No.981『GOOD STYLE for Mr.BRUTUS』で「かっこいい大人たちの必需品。」に参加してくだった、エディター、〈CRT〉ディレクターのトロピカル松村さんの書籍です。

photo: Hikari Koki

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『MY NIPPON SURFING SOUNDS』

著・トロピカル松村

1988年生まれの“トロ松”こと、編集者のトロピカル松村から初の著書が届いた。1970年代後半〜80年代初頭のサーフィンブーム期にリリースされたサーフコンセプトのレコードだけを集めた、なんともマニアックな本を出版したとのこと。その名も『MY NIPPON SURFING SOUNDS』。つい先日のファッション特集でも70〜80年代のお宝を公開していたが、もっとニッチな内容である。

〈CRT〉ディレクター・トロピカル松村の必需品。70〜80年代のホビーとファッション

レコードの選考基準は、サーファーの作るアルバムに限らず、サーフカルチャーに影響を受けた有象無象をすべて、時代の空気感とともに取り込んでいればOK。よくぞここまで集めた!和製カラパナと位置付けたローラレイのレコードに始まり、ブレッド&バターなど、その辺りは王道。途中からピンク・レディーやマニアックな当時のアイドルが出てくるあたりから雲行きは怪しくなる。写真家・浅井慎平のレコード(!)はアートワークを横尾忠則が担当していたり。オカサーファーのさいた・まんぞうが歌う「埼玉オリンピック音頭」のB面が「なぜか埼玉、海がない。」だったり。ツッコミどころ満載なのである。

トロ松は私たちに、テンション高めにオススメしてくる。「これこれ、大貫妙子がスケボーに乗っているジャケを見て!グーフィーだったってヤバないですか?」。どうでもいいことが心地よいってこともありますよね。物好きな方はぜひ、お手に取ってお確かめください。

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