『ぜーんぶ電鍋!』著・山田英季
〈大同電鍋〉といえば、台湾好きはすぐに反応します。昭和時代を思い出す愛らしいレトロデザインの、通称「電鍋」。60年以上前に炊飯器として売り出されたものの、これが調理器具としても優れている。
そこで、山田英季さんが水蒸気で調理する69のレシピを考え、一冊にまとめたのが『ぜーんぶ電鍋!』。台湾料理から洋食やデザートまで、炊く、煮る、蒸す、温める。この調理器具は、山田さんの料理のようだ。見た目も味も優しくて、なにより超カンタン。電鍋調理は材料を入れてスイッチを押すだけなのだ。そして、いつも食べる人や作り手、食事のシーンに思いを馳せているから、どの料理もあったかくておいしいのだ。