牡牛座の星模様
何を食べて生きていくのか
18日まで、太陽が牡羊座エリアを運行しています。そして逆行中の水星(コミュニケーション)と金星(愛と喜び)が重なることで、密かな楽しみを満喫することができそうです。過去にはまっていたモノともう一度巡り合うようなイメージもあります。
一方、魚座エリアで火星(トラブル)と土星(試練)の2天体が重なっている影響が続いています。人間関係で不信感を抱きやすいときです。疑心暗鬼になってしまいそうです。周囲の人に批判的な気持ちを抱いてしまいもするでしょう。けれど今は、それを表には出さないことが賢明な判断となります。
牡牛座エリアでは、18日に、4月初旬からじわじわと距離を縮めていた木星(成長・拡大)と天王星(改革)の2天体が重なります。「自分の可能性」についてしっかりと考えられそうです。自分の価値を上げるためにはどんなことに取り組めばいいのか、分かるかもしれません。
19日の夜中に太陽は牡牛座エリアに入り、主役の1カ月が始まります。自分のペースで物事を進めやすく、周囲にも一目置かれるときです。
ただ、今週はこの牡牛座エリアの太陽と冥王星が“殴り合い”の角度を取っているので、衝撃的な出来事に見舞われるかもしれません。しかし、トラブルや困難を乗り越えたところから、“運命的な仕事”へ繋がる道が拓かれていきそうです。自分ができることは何かという原点に立ち返ることができるでしょう。
今週の全体の空模様
生きること、食べること
懐石は「枡半」がいい、洋食は「アリタリア」がおいしいと利いた風な口を利き、それも本当なのだが、本音を吐けばこれはよそゆきで、普段着の姿はオムレツにソースをかけて食べ、精進揚げの残ったのを甘辛く煮つけたのが大好きなのである。気取ったことを言ったところで、お前の出性は味醂干しだぞという声が天の一角から聞こえるような気がするのである。
──向田邦子 『眠る盃』
今週、太陽が18日まで牡羊座エリアの後半部分を運行しています。同じ牡羊座エリアで、逆行中の水星(コミュニケーション・情報)と金星(愛と美)が互いに近づき合い、重なろうとしています。それによって、自分の内側にある喜びの原点に触れ、初心に立ち返れそうです。
先週に引き続き、魚座エリアの火星(闘争・トラブル)と土星(試練・責任)が重なっているので、人々の中で不安な気持ちが膨らみそうです。出会った相手を信用しづらいと感じたり、世に出ている情報を疑ったりする人が多くなるときです。社会的に重要な立場にある人の無責任な言動が目立って見えるタイミングです。
18日、牡牛座エリアで天王星(改革・刷新)と木星(成長・拡大)が重なります。価値観、特に働き方についての考えに変化が起きやすいときです。世の中をどんどん進化させる最先端技術が普及し、多くの人の生活が豊かになっていくでしょう(逆に、経済の大きな変動などで暮らしが変わることもあり得そうです)。
19日の夜中に太陽は牡牛座エリアに入ります。この時期は、古来、牛に犂(すき)をはめて本格的に畑仕事を始める季節にあたります。そのため、ゆっくりと、しかししっかりと土を起こしながら進む牛の力強い姿が、牡牛座のイメージとして定着していきました。また、畑を耕して食糧を得るという営みから、牡牛座には物資的な豊かさや実用性、所有、備蓄といった意味も付されています。さらに、身体性そして身体的な欲求(食欲・性欲など)、自然由来の美しいもの、五感で味わう快適さとも、牡牛座は結びつけられています。
今週、そうした牡牛座の性質を帯びた太陽と冥王星(破壊と再生)が激しくぶつかり合います。それにより、格差社会や環境破壊、食糧問題について議論が交わされるかもしれません。生きることとは、すなわち食べること。しかし、それが何よりも大切なことであるにもかかわらず、享受できていない人が世界にはいるということ。こうしたテーマに関して、抜本的な改革が進みそうなときでもあります。
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