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7月31日〜8月6日 射手座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の射手座(11/23〜12/21生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

射手座の星模様

花が咲くように言葉を使う

水瓶座新月・満月は、射手座にとって「コミュニケーション・言語の部屋」を意味する場所で起きています。

これまでの半年間は、さまざまなタイプの人と交流する中で、どんな態度が「正解」なのかを模索することがテーマでした。他者との対話を経て、自分の価値観を大幅に書き換えることもあったかもしれません。

今週の満月は、大切なものを再確認をするとともに、「自分は自分でしかいられない」と達観するタイミングになりそうです。

行動や言葉が、良いものか悪いものかは、結局相手の受け取り方次第で変わります。人にどう思われるかを気に病んでも仕方がありません。もちろん発信には責任が伴いますが、まずは自分らしいコミュニケーションで楽しむことを大事にしましょう。

また、射手座にとって天の高い位置であり、「キャリア」や「公的な場面」「社会参画」を意味する場所に火星(意欲・闘争心)が運行しています。この火星に木星が調和的に繋がり、働きぶりを認められ、高評価を得られそうです。献身的な姿勢が吉です。

火星と同じ場所に水星も運行中で、これには逆行中の土星が緊張状態でコンタクトをとってきています。この配置のおかげで、家族や地元にまつわるトラブルがあっても的確に対応していけそうです。何かを頼まれたら、まずはじっくりとヒアリングをすること。

今週の全体の空模様

僕が僕であるために

「人類の道程は遠い/そして其の大道はない/自然の子供等が全身の力で拓いて行かねばならないのだ/歩け、歩け/どんなものが出て來ても乘り越して歩け/この光り輝やく風景の中に踏み込んでゆけ/僕の前に道はない/僕の後ろに道は出來る」
──高村光太郎「道程」より

2日は、水瓶座エリアで満月が起こります。満月は、新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。今週は、1月22日の水瓶座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。

水瓶座新月で定められたテーマは、「大切にしている価値に立ち戻る」でした。そこから半年をかけて自分の価値観を突き詰めていった結果、どこにも属さず、何者でもない、シンプルな「自分」という存在に辿り着けそうです。

その「名前のない自分」こそが、クリエイティビティを支え、人生を豊かにする軸となっていくのです。

満月では、世間でまことしやかに喧伝されている言説を批判し、本当に大切なものだけを思うことができるようになっているはずです。

これまでの半年間では、苦境に追い込まれたり、自分の限界を感じるようなことに直面したりしたかもしれません。しかしそういった経験から、人生において大切なことに気がついたのでしょう。

「小さな日常を創造性で満たし、喜びの光を体いっぱいで感じること」。それが生きているということの本質かもしれないと、実体験をもとに理解が進んでいるところではないでしょうか。

今週の満月には、水星(知性・コミュニケーション)と土星(責任・社会性)との緊張感のあるリンクも関わってきます。

「個人の日常の幸せ」と「国家権力などの大きなものが欲するもの」とのバランスについても、考えることになりそうです。

さらに今週、冥王星と海王星の2天体が逆行しながら互いにコンタクトを取ります。

冥王星は公転周期が約20年と占星術の中で最も長く、その分広い範囲のものに関わります。例えば「世相」や「運命」です。いっぽう海王星の周期は約13年で、この星は集団の心理状態に作用するテーマを表します。

そのため、この2天体がコンタクトを取る期間は、過去のおよそ20年間を振り返る期間となります。ともするとそれは、「これまで」を総ざらいしながら、今世の中に流れている情報を疑うことかもしれません。

自分の価値観は誰かに刷り込まれたものにすぎないと気づき、それを解体していくことにもなりそうです。

7月24日〜7月30日 射手座の運勢【ブルータス週間占い】

小宮山雄飛

あの人も、家で瓶ビールを楽しんでいます。Vol.1:小宮山雄飛「1日の終わりに、手作りおつまみと1杯を」

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