双子座の星模様
ひとりでも育つ力
水瓶座新月・満月は、双子座にとって「遠方への旅」や「体系的な叡智」を意味する場所で起こっています。そのため今週までの半年間は、「自分自身の哲学」や「学びを深めること」が課題でした。
この期間で本をたくさん読んだり、講座に参加したりした人もいるかもしれません。知的な人や、自分よりも先に進んでいる人を見つけて追いかけた、といった様子も浮かびます。けれど、それで本当に研鑽が進んだでしょうか。
今週の満月では、どんなに学識ある人たちに囲まれていたとしても、自分の知力は自分でつけるしかないのだ、というシンプルな現実に立ち返れそうです。そうすることで、自分のペースで着実に学んでいく楽しさも発見できるでしょう。
また、隣接分野を学ぶ人たちと勉強会のような場を持ち、自分でアウトプットもするようにしていくと、さらに楽しくなります。
双子座にとって「家族と家庭の部屋」であり、基盤や帰属コミュニティを表す場所には、火星(意欲・闘争心)が運行しています。
この火星に木星が調和的に繋がり、「自宅や裏庭で秘密のトレーニング」といったイメージが浮かび上がります。やりたいことを水面下で進める力が湧いてきそうです。
火星と同じ場所に水星も運行中で、これには逆行中の土星が緊張状態でコンタクトをとってきています。上司に自分のアイデアを話してみるものの、保留にされるなどして良い反応は返ってこない、ということがあるかもしれません。提案が通るには少し時間がかかりそうです。
今週の全体の空模様
僕が僕であるために
「人類の道程は遠い/そして其の大道はない/自然の子供等が全身の力で拓いて行かねばならないのだ/歩け、歩け/どんなものが出て來ても乘り越して歩け/この光り輝やく風景の中に踏み込んでゆけ/僕の前に道はない/僕の後ろに道は出來る」
──高村光太郎「道程」より
2日は、水瓶座エリアで満月が起こります。満月は、新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。今週は、1月22日の水瓶座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。
水瓶座新月で定められたテーマは、「大切にしている価値に立ち戻る」でした。そこから半年をかけて自分の価値観を突き詰めていった結果、どこにも属さず、何者でもない、シンプルな「自分」という存在に辿り着けそうです。
その「名前のない自分」こそが、クリエイティビティを支え、人生を豊かにする軸となっていくのです。
満月では、世間でまことしやかに喧伝されている言説を批判し、本当に大切なものだけを思うことができるようになっているはずです。
これまでの半年間では、苦境に追い込まれたり、自分の限界を感じるようなことに直面したりしたかもしれません。しかしそういった経験から、人生において大切なことに気がついたのでしょう。
「小さな日常を創造性で満たし、喜びの光を体いっぱいで感じること」。それが生きているということの本質かもしれないと、実体験をもとに理解が進んでいるところではないでしょうか。
今週の満月には、水星(知性・コミュニケーション)と土星(責任・社会性)との緊張感のあるリンクも関わってきます。
「個人の日常の幸せ」と「国家権力などの大きなものが欲するもの」とのバランスについても、考えることになりそうです。
さらに今週、冥王星と海王星の2天体が逆行しながら互いにコンタクトを取ります。
冥王星は公転周期が約20年と占星術の中で最も長く、その分広い範囲のものに関わります。例えば「世相」や「運命」です。いっぽう海王星の周期は約13年で、この星は集団の心理状態に作用するテーマを表します。
そのため、この2天体がコンタクトを取る期間は、過去のおよそ20年間を振り返る期間となります。ともするとそれは、「これまで」を総ざらいしながら、今世の中に流れている情報を疑うことかもしれません。
自分の価値観は誰かに刷り込まれたものにすぎないと気づき、それを解体していくことにもなりそうです。
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