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7月24日〜7月30日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蟹座(6/22〜7/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

7月24日〜7月30日の空模様

蟹座の星模様

明日はきっと

先週に引き続き、太陽は獅子座エリアを運行しています。ホームグラウンドとする獅子座にいる太陽は、その威力を強めています。

太陽は天球の「王」と見なされており、隣のサイン(星座)である蟹座は、月を支配星に持つ「女王」とされています。

王は「陽」であり、女王は「陰」です。日差しが強いほど地面に落ちる影が濃くなるように、「陽」の力が高い今週は、「陰」のエネルギーも増しています。そのため、蟹座にとっては安定した1週間になるでしょう。自分の才能や技能を十分に使えるタイミングです。

また、火星乙女座と土星魚座のにらみ合いが27日頃まで続きます。真面目に勉強しているはずなのに手応えを感じられないなど、学びの面では不安が生まれやすい配置です。自分の伸びしろに対して悲観的になったり、袋小路に追い詰められたような気分になったりするかもしれません。

この配置に、今週半ば25日頃から、木星(大らかさ・教導)が調停者として加わります。

火星と土星の間の緊張がゆるまり、焦燥感やくよくよした気分が取り払われるでしょう。「明日はきっといいことがある」という気持ちになれるとき。

木星は、応援団的な性質も持っています。そのメッセージは、誰かの優しい励ましの声として現れるかもしれません。

29日に水星が乙女座エリアに入ると、難題だと思っていたことがあっさりと解決するかもしれません。思考の詰まりが解消されるようなイメージです。

今週の全体の空模様

過剰なものは毒

太陽は近代占星術では中心的存在と扱われていますが、その発祥においては、むしろ月神の方が民に人気がありました。占星術が生まれた古代バビロニアでは、人々は厳しい暑さや干ばつといった、太陽がもたらすものに常に悩まされてたからです。

このように、太陽はその土地や時代の気候によって愛されたり厭われたりしてきました。「災害級の暑さ」という語も出てきた今日、もし新しい神話を綴るとしたら、太陽神ではなく、涼を感じられる夜を司る月神が主役となるかもしれません。

さて、今週は太陽が自身のホームグラウンド獅子座を運行しています。今週は特に、なんの縛りもなく自由に振る舞っています。傍若無人と言ってもいいかもしれません。そのため、個人レベルでも社会レベルでも、独善的な言動や強引な持論展開などが出てきそうです。

そんな太陽の横を駆け抜けるように、水星(知性・コミュニケーション)も29日まで獅子座エリアを通ります。この水星が水瓶座を運行中の天王星と激しくぶつかり合うため、前代未聞の新技術の開発や発表といったニュースが聞こえてくるかもしれません。

獅子座ではまた、金星も逆行しながら運行中です。自分の好きなものを改めて振り返りたくなるとき。自分がきちんと大切にされているか、人を大切にできているかといったことも見直せそうです。

29日、水星が獅子座エリアから乙女座エリアへ移動します。水星にとってはここがホームグラウンド。情報伝達や事象分析、計算などの実務能力がぐんと上がるイメージです。精度の高い計算機のように知性がフル回転するでしょう。

また、乙女座に入っている火星が、土星魚座と180度でつながっています。そのことにより、火星乙女座が持つ緊張感が増幅します。強すぎる太陽が疎まれるのと同じように、どの天体も過剰にそのエッセンスが出ると「凶」となってしまいます。

そこで、今週気をつけたいのが「処罰感情」です。乙女座には、「規範に従う」「基準に合わせる」といった要素があります。平たくいえば、「普通はこうだよね」という感覚で自他を律する力を持っているのです。

しかし、そういった性質が過剰になると、自分の考える「普通」から外れた人を罰したいという方向に迷走してしまうかもしれません。

今週を含む火星乙女座の期間は、自分の基準を人に勝手に当てはめないように意識しましょう。

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