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6月26日〜7月2日 射手座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の射手座(11/23〜12/21生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

射手座の星模様

風通しの良い連帯

蟹座エリアにいる太陽と水星は、魚座エリアを逆行する土星と調和的に繋がります。この星の配置は、射手座に「反省」をもたらします。

自由奔放に生きて来て家族に迷惑をかけていたことに気づき、良心を揺さぶられる時。身近で支えてくれている人に感謝し、自分が選んだ道の責任を意識しそうです。

今週の動きは「私たち」単位。普段個人主義的な射手座も、大切な人を助けるために周囲と連帯していきます。グループの中の動力として活躍できそうです。異色の射手座が加わることで、集団浅慮のリスクも減りそうです。

自由に外に飛び出していきたくても、自由を得るために乗り越えなければいけない壁があります。今週土星魚座と木星牡牛座が調和的に繋がると、理想に近づくために創意工夫を働かせられそうです。他者への献身によって社会的安定と周囲の理解を得られるでしょう。

「天王星牡牛座VS火星獅子座」の影響によって、世の中で行われている「搾取」に敏感になりそうです。そこから、買い物する店を変えたり、食べるものをしっかり吟味したりなど、日々の行動を変えていくかもしれません。

弱者のために戦うという意識も高まり、大胆な行動をとるようになることもあるでしょう。改革のための先導者ともなれるかもしれません。未来のために、考えるよりも先に動いていける週です。

今週の全体の空模様

安らぎや喜びはどこに

「いいのいいのあなたはここにいていいの ひよこ生まれるひだまりだもの」
──東 直子『青卵』 

蟹座サインは、連帯や集団という意味も持ちます。そのため、今週を含む対応蟹座運行期間を語るには、「私たち」という主語が相応しいかもしれません。

さらに、蟹座は感情を司る月を支配星に持ちます。月は、母性や「生まれてくること(妊娠・出産)」という意味も持ち、安らぎや、帰属・基盤の象徴でもあります。

占星術では、論理的思考や合理性を司る天体は太陽です。近代以降の世界史の中心となってきたのはこの太陽的要素を支えとした西洋文明でした。そして、太陽と対をなす月が象徴する、情緒性やアニミズム・シャーマニズム的なものは、近現代において日陰に追いやられています。

「男性性」を表す太陽があまりに強く輝くと、「女性性」を尊重する月の女神は隠されてしまうのです。

今週、蟹座エリアには太陽のほかに水星が運行し、2天体は土星魚座と調和的にコンタクトをとります。私たちが忘れていた、「生き物としての安らぎや喜び」を求めたり、それについて深く考えたりするかもしれません。

「生まれて育つ」というシンプルな尊さを感じると同時に、それすらも難しい命がある世界が見えてくるでしょう。

さらに、逆行中の冥王星山羊座が、逆行直前の海王星魚座とつながっています。過去の”支配”について振り返りながら今の世の中を広く見渡していくタイミングとなります。今、この社会が寛容的なのか不寛容的なのか、生きやすいのか生きにくいのかを、それぞれが考えるべきときです。

私たちが社会の生産性のために生きているわけでもなく、効率の良い労働力として生きているわけでもないのだと気づけるでしょう。私たちは機械のパーツでもなく、記号や数字で表される存在でもない。そう確信できるかもしれません。

天王星牡牛座と火星獅子座が対立しています。これは、「豊かさ」と「権力者」がぶつかり合いながら、互いに変容していくことを示しています。税金の使い方をめぐって白熱した議論が起こるかもしれません。過激な表現で世の中を変えていこうとするムーブメントも起こりそうです。

また、今週は、7月3日の満月に向かって月が大きく膨らんでいくターム。感情が溢れやすくなるとき。本音が出ることでドラマが起こるかもしれません。

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