今週の全体の空模様
安らぎや喜びはどこに
「いいのいいのあなたはここにいていいの ひよこ生まれるひだまりだもの」
──東 直子『青卵』
蟹座サインは、連帯や集団という意味も持ちます。そのため、今週を含む対応蟹座運行期間を語るには、「私たち」という主語が相応しいかもしれません。
さらに、蟹座は感情を司る月を支配星に持ちます。月は、母性や「生まれてくること(妊娠・出産)」という意味も持ち、安らぎや、帰属・基盤の象徴でもあります。
占星術では、論理的思考や合理性を司る天体は太陽です。近代以降の世界史の中心となってきたのはこの太陽的要素を支えとした西洋文明でした。そして、太陽と対をなす月が象徴する、情緒性やアニミズム・シャーマニズム的なものは、近現代において日陰に追いやられています。
「男性性」を表す太陽があまりに強く輝くと、「女性性」を尊重する月の女神は隠されてしまうのです。
今週、蟹座エリアには太陽のほかに水星が運行し、2天体は土星魚座と調和的にコンタクトをとります。私たちが忘れていた、「生き物としての安らぎや喜び」を求めたり、それについて深く考えたりするかもしれません。
「生まれて育つ」というシンプルな尊さを感じると同時に、それすらも難しい命がある世界が見えてくるでしょう。
さらに、逆行中の冥王星山羊座が、逆行直前の海王星魚座とつながっています。過去の”支配”について振り返りながら今の世の中を広く見渡していくタイミングとなります。今、この社会が寛容的なのか不寛容的なのか、生きやすいのか生きにくいのかを、それぞれが考えるべきときです。
私たちが社会の生産性のために生きているわけでもなく、効率の良い労働力として生きているわけでもないのだと気づけるでしょう。私たちは機械のパーツでもなく、記号や数字で表される存在でもない。そう確信できるかもしれません。
天王星牡牛座と火星獅子座が対立しています。これは、「豊かさ」と「権力者」がぶつかり合いながら、互いに変容していくことを示しています。税金の使い方をめぐって白熱した議論が起こるかもしれません。過激な表現で世の中を変えていこうとするムーブメントも起こりそうです。
また、今週は、7月3日の満月に向かって月が大きく膨らんでいくターム。感情が溢れやすくなるとき。本音が出ることでドラマが起こるかもしれません。
牡羊座(3月21日~4月19日生まれ)
立ち止まると見えてくる
家族や仲間との交流によって、知らぬ間に刺激を受けるかもしれません。
外側に求めなくても、自分の内側に答えを見つけていけるとき。
牡牛座(4月20日~5月20日生まれ)
じわじわ染み込んで
過去のアドバイスがじわじわと染み込んでくるかもしれません。あの時のあの言葉は、こういう意味だったのか……と反芻して血肉にしていけるタイミングです。
双子座(5月21日~6月21日生まれ)
秘めた設計図
水面下で「長期的で大規模な仕事の計画を立てる」と良さそうです。秘めた野心を原動力に未来の設計図を描いていきましょう。
Maison Margiela「shared wardrobe」
蟹座(6月22日~7月22日生まれ)
会いたい人に手紙を
過去をたどりながら知識を深められそう。遠くにいる大切な人に連絡を取りたくなる時でもあります。
今週は、「遠く」「広く」を意識するのに良いチャンスです。
獅子座(7月23日~8月22日生まれ)
オンオフのスイッチ
プライベートでは一人で心静かに過ごすのが良いでしょう。
こっそりと今後の計画を立てられそう。思考をまとめるために手帳に言葉を綴っていきましょう。
乙女座(8月23日~9月22日生まれ)
旅先から手紙を
旅先で開運する気配。旅行中に素敵な人に出会うかもしれません。滞在先から気になる人に手紙やお土産を送ってみるのも良さそうです。
Maison Margiela「shared wardrobe」
天秤座(9月23日~10月23日生まれ)
戦略家の顔
「陰の戦略家」として場を仕切ることになりそうです。やる気に満ちた人を先頭にし、その人を上手くサポートしつつ、場のコントロールをしていくことができそうです。
蠍座(10月24日~11月22日生まれ)
燃えよ蠍座
仕事において過去にやり残したことに向き合えそうです。
気持ちをポジティブに保ち、しかるべきポイントで蠍座ならではの集中力を発揮していきましょう。
射手座(11月23日~12月21日生まれ)
風通しの良い連帯
普段個人主義的な射手座も、大切な人を助けるために周囲と連帯していきます。グループの中の動力として活躍できそうです。
海を越えて飛躍する俳優・笠松将が着る〈TOKYO DESIGN STUDIO New Balance〉
山羊座(12月22日~1月19日生まれ)
大切な人と向かい合う
パートナーと理想と現実を折り合わせるための大切な話し合いができるでしょう。リラックスし、心を開いて言葉を紡ぐこと。
自分を正面から見つめる強さも必要になるかもしれません。
水瓶座(1月20日~2月18日生まれ)
丁寧なケアを
身体のことであれ持ち物のことであれ、手入れをして大切にしていくことが求められます。
自分のテリトリーの居心地を良くするものは何なのかがわかりそうです。
魚座(2月19日~3月20日生まれ)
精神鍛練
「制御」や「節度」を司る土星のもとでは、思いを外に出すことがためらわれます。
激しい感情は、創作意欲や自分を磨くパワーに変換していけると良いでしょう。
海を越えて飛躍する俳優・笠松将が着る〈TOKYO DESIGN STUDIO New Balance〉