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6月26日〜7月2日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蟹座(6/22〜7/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

蟹座の星模様

会いたい人に手紙を

先週に引き続き、太陽が蟹座エリアを運行し、27日に水星も蟹座エリアに入ります。この2天体は魚座エリアを運行(逆行)する土星と調和的に繋がります。

その影響で思考がまとまりやすくなります。過去に学んだことを復習すると身に付きやすい時。昔習っていたものに再挑戦するのも良いでしょう。知識を深めるのに良いタイミングです。

また、以前訪れた場所を再訪することにもなりそうです。遠くにいる大切な人に連絡を取りたくなる時でもあります。

普段接しない人たちのことを思えば、俯瞰的な視点を持つことにも繋がります。蟹座は身内を大事にする分、問題が起こった時に近視眼的なものの見方をしがちです。今週は、「遠く」「広く」を意識するのに良いチャンスです。

土星魚座と木星牡牛座が調和的に繋がることにより、「先人の知恵」に触れる機会が訪れそう。知りたいことや学びたいことに自ら歩み寄りましょう。先人が築いたものに感謝し、歴史的背景にも興味を持つと、より深い理解を得られます。知識が血肉となります。

「天王星牡牛座VS火星獅子座」の影響で、突然の出費がありそう。もしくは、誰かの手助けのために自分の職能を使うかもしれません。レジャーなどに出掛ける場合はケガやトラブルに注意を。

今週の全体の空模様

安らぎや喜びはどこに

「いいのいいのあなたはここにいていいの ひよこ生まれるひだまりだもの」
──東 直子『青卵』 

蟹座サインは、連帯や集団という意味も持ちます。そのため、今週を含む対応蟹座運行期間を語るには、「私たち」という主語が相応しいかもしれません。

さらに、蟹座は感情を司る月を支配星に持ちます。月は、母性や「生まれてくること(妊娠・出産)」という意味も持ち、安らぎや、帰属・基盤の象徴でもあります。

占星術では、論理的思考や合理性を司る天体は太陽です。近代以降の世界史の中心となってきたのはこの太陽的要素を支えとした西洋文明でした。そして、太陽と対をなす月が象徴する、情緒性やアニミズム・シャーマニズム的なものは、近現代において日陰に追いやられています。

「男性性」を表す太陽があまりに強く輝くと、「女性性」を尊重する月の女神は隠されてしまうのです。

今週、蟹座エリアには太陽のほかに水星が運行し、2天体は土星魚座と調和的にコンタクトをとります。私たちが忘れていた、「生き物としての安らぎや喜び」を求めたり、それについて深く考えたりするかもしれません。

「生まれて育つ」というシンプルな尊さを感じると同時に、それすらも難しい命がある世界が見えてくるでしょう。

さらに、逆行中の冥王星山羊座が、逆行直前の海王星魚座とつながっています。過去の”支配”について振り返りながら今の世の中を広く見渡していくタイミングとなります。今、この社会が寛容的なのか不寛容的なのか、生きやすいのか生きにくいのかを、それぞれが考えるべきときです。

私たちが社会の生産性のために生きているわけでもなく、効率の良い労働力として生きているわけでもないのだと気づけるでしょう。私たちは機械のパーツでもなく、記号や数字で表される存在でもない。そう確信できるかもしれません。

天王星牡牛座と火星獅子座が対立しています。これは、「豊かさ」と「権力者」がぶつかり合いながら、互いに変容していくことを示しています。税金の使い方をめぐって白熱した議論が起こるかもしれません。過激な表現で世の中を変えていこうとするムーブメントも起こりそうです。

また、今週は、7月3日の満月に向かって月が大きく膨らんでいくターム。感情が溢れやすくなるとき。本音が出ることでドラマが起こるかもしれません。

6月19日〜6月25日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

窓際で作業をする蓮沼執太

窓辺で創作すれば音楽も外に開いていく。音楽家・蓮沼執太が語る窓

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