乙女座の星模様
ダイアログ
今週、金星蟹座と海王星魚座のきらめくようなハーモニーは、「ダイアログ」の場をもたらします。
アメリカの物理学者・思想家のデビッド・ボームは「ダイアログ」を「考えをはっきりと述べつつも、自分の主張や立場に固執することなく、互いの言わんとする意味を深く探求する会話」と定義し、共同体間の相互理解を深めるためのダイアログを提唱しました。
「ボーミアン・ダイアログ」と呼ばれる手法では、安心して語り合うことで自分の心を整理し、信頼関係を結んでいくプロセスが展開されます。
誰かに自分の考えを理解してもらえている、という感覚は深く人を癒やすものです。
その繊細さゆえ、乙女座の人は弱みを見せられる相手を限定しがちです。しかし今週は、こちらをオープンマインドにしてくれ、きちんと心を丁寧に扱ってくれる人とダイアログができるかもしれません。
先週に引き続き、火星獅子座・木星牡牛座・冥王星水瓶座の緊張関係があります。そのため、手強い案件をどう効率良く片付けていくのかじっくり作戦を練るような週になりそうです。難易度が高ければ高いほど、クリアしていく楽しさも出てくるかもしれません。
射手座の満月のタイミングでは、この半年間で、「チームプレイ」や「チームの連携」が楽しくできるようになったかを振り返ると良いでしょう。
自分の役割や立ち位置に納得していて、チームの働きも順調であれば、この満月では「さらに面白いことをやってみたい」と思うかもしれません。
太陽が運行する双子座エリアは、乙女座にとって天の高い位置です。忙しくも、仕事で充実感を得られそう。実験的な手法を試すのも良さそうです。
今週の全体の空模様
何のために生きているのか
「話と言葉とが、人を閉鎖性の空虚な抽象から救い出すところの救済者なのである。」
──キルケゴール『不安の概念』
今週は蟹座エリアの金星(愛と喜び)と、魚座エリアの海王星(夢と融解力)が調和的に繋がります。その影響で、しっとりと情緒的、かつ柔らかく夢見心地のエネルギーが世の中を包み込んでいきます。
心を癒やすオアシスがなければ、誰しもが乾いて、生きる喜びを見出せなくなってしまいます。人間の善良さも、心の潤いで守られているのです。
イメージするのは、初夏の浜辺で波のレースが素足を優しく洗っていくような心地よさです。深呼吸して生きることの喜びを感じることが大切です。
一方で、獅子座エリアの火星(意欲・闘争心)、牡牛座エリアの木星(成長・拡大)と、水瓶座エリアの冥王星(破壊と再生)が激しくコンタクトをとり、緊張感が高まっていきます。真剣に取り組まなければならない問題が明確になり、戦う準備が進みそうです。
社会の過去の過ちが忘れ去られないように、義憤の炎を再燃させましょう。ただし、張り詰めた状況の中にあっても冷静さを見失わないこと。
太陽が双子座エリアを運行すると、頭の中に爽やかな風が吹き、思考がすっきりとしていきます。
この太陽に魚座エリアの土星(責任・制御)が厳しく繋がってくるので、情報過多の中でも現実的な視点を持つことが求められます。入ってきた情報にすぐに感化されないよう慎重に。頭の回転がスムーズになるときだからこそ、性急な判断は避けて、長考を心がけましょう。
また、4日には射手座エリアで満月(収穫)が起きます。この満月の起点(種まき)は昨年11月の射手座新月です。
新月では、世の中にある「大きな意志」が変わっていくのが遠くから感じられました。まるで海の潮目が変わるように、秘めた決意が個々の心の内側で燃え、それが寄り集まって大きな意志となっていたのです。
満月では、遠くに聞こえていた変化の音が近づいてきます。「大きな意志」に共感を覚え、遠大な理想への希望が膨らんでいきそうです。その希望自体が前に進む力になります。
また、昨年11月の射手座新月にアファメーションをしたことが叶っているのか振り返り、もし叶っていれば天に感謝するタイミングです。
妄想書店。私が本屋を始めるなら。Vol.1:ミュージシャン・曽我部恵一