魚座の星模様
自分が起点となること
今週、金星蟹座と海王星魚座が調和的なコンタクトをとると、癒やしのハーモニーが広がります。砂漠の中のオアシスでたっぷりと水を浴びるような心地よさが感じられそうです。
愛と喜びを司る金星が、魚座にとって「創造性とレクリエーションの部屋」であり、喜びや楽しい遊びを表す場所を運行していることから、ウキウキとどこかへ出かけたくなりそうです。嬉しいデートの誘いも舞い込むかもしれません(自分から誘うのも良さそうです)。
火星獅子座・木星牡牛座・冥王星水瓶座の緊張関係は、「慎重に相手を知り、理解していく」力をもたらしそうです。そしてそれは、対話を通して実践されていくものです。
対話においては、自分の考えをはっきりと述べつつも、自分の主張や立場に縛られないことが大切です。互いに相手の言わんとする意味を深く探求していくことがテーマとなります。
自分の何を相手に理解してほしいのか。言葉で語ると、自分自身の考えをきちんと把握することにも繋がります。相手に対しては、誤解や齟齬がないように語り合いながら、相手のありのままを受け入れます。
このようなコミュニケーションは気力を要するものですが、その先にこそ信頼関係が生まれ得ます。
射手座の満月のタイミングでは、この半年間で、挑戦的な姿勢で仕事に挑めたかどうかを振り返ると良いでしょう。少しでも自分の殻を破ることができていれば、この満月ではもっと大胆に、冒険に出るような仕事がしたくなりそうです。
今週の全体の空模様
何のために生きているのか
「話と言葉とが、人を閉鎖性の空虚な抽象から救い出すところの救済者なのである。」
──キルケゴール『不安の概念』
今週は蟹座エリアの金星(愛と喜び)と、魚座エリアの海王星(夢と融解力)が調和的に繋がります。その影響で、しっとりと情緒的、かつ柔らかく夢見心地のエネルギーが世の中を包み込んでいきます。
心を癒やすオアシスがなければ、誰しもが乾いて、生きる喜びを見出せなくなってしまいます。人間の善良さも、心の潤いで守られているのです。
イメージするのは、初夏の浜辺で波のレースが素足を優しく洗っていくような心地よさです。深呼吸して生きることの喜びを感じることが大切です。
一方で、獅子座エリアの火星(意欲・闘争心)、牡牛座エリアの木星(成長・拡大)と、水瓶座エリアの冥王星(破壊と再生)が激しくコンタクトをとり、緊張感が高まっていきます。真剣に取り組まなければならない問題が明確になり、戦う準備が進みそうです。
社会の過去の過ちが忘れ去られないように、義憤の炎を再燃させましょう。ただし、張り詰めた状況の中にあっても冷静さを見失わないこと。
太陽が双子座エリアを運行すると、頭の中に爽やかな風が吹き、思考がすっきりとしていきます。
この太陽に魚座エリアの土星(責任・制御)が厳しく繋がってくるので、情報過多の中でも現実的な視点を持つことが求められます。入ってきた情報にすぐに感化されないよう慎重に。頭の回転がスムーズになるときだからこそ、性急な判断は避けて、長考を心がけましょう。
また、4日には射手座エリアで満月(収穫)が起きます。この満月の起点(種まき)は昨年11月の射手座新月です。
新月では、世の中にある「大きな意志」が変わっていくのが遠くから感じられました。まるで海の潮目が変わるように、秘めた決意が個々の心の内側で燃え、それが寄り集まって大きな意志となっていたのです。
満月では、遠くに聞こえていた変化の音が近づいてきます。「大きな意志」に共感を覚え、遠大な理想への希望が膨らんでいきそうです。その希望自体が前に進む力になります。
また、昨年11月の射手座新月にアファメーションをしたことが叶っているのか振り返り、もし叶っていれば天に感謝するタイミングです。
窓辺で創作すれば音楽も外に開いていく。音楽家・蓮沼執太が語る窓