牡牛座の星模様
自分らしさを愛する
太陽と土星が調和的にコンタクトすると、「しっかりと時間をかけ心を砕いて友情を育む」というテーマをひしひしと感じることになりそうです。
もともと牡牛座は、「ゆっくり」が得意なサイン(星座)。人間関係でも、時間をかけて相手がどんな価値観の人かを見極めていく傾向があります。知り合ってすぐにサシで飲みに行ったり、くだけた会話を交わしたり……という社交を、「インスタントな友情」と感じてしまいます。
今週は、自分らしい関係性の築き方を改めて見つめ、また肯定できそうな時です。随分前から知っていた人とグッと仲が深まったり、ちょうどいい距離感で関係を始められそうな人との出会いがあったりするでしょう。
ゆっくり、おっとり、マイペースな牡牛座の場合、「コミュニケーションは苦手」という人が多かったりします。それはきっと、コミュニケーションが得意=立板に水のように話せることだ、と考えているからかもしれません。
けれど、ゆっくりと気持ちを伝えることも一つのコミュニケーションです。
今週の星の配置のもとでは、牡牛座にとって無理なく人間関係を育めそうです。何か特別なアピールをしなくても、会話すらしなくても自然と互いに居心地のいい関係を築ける相手は必ずいます。
すらすらと喋れるかどうかよりも、誠意や優しさ、丁寧さを大事にしていればいいのです。
今週、月は双子座エリアから乙女座エリアまでを運行します。
27日に月は蟹座エリアを運行し、魚座エリアの海王星と和音を響かせます。心のこもった交流ができそうな日。
28日に月が獅子座エリアを運行し、太陽とぶつかる角度を取ると、自分と他人の輝きを比べて落ち込んでしまうかも。
30日に月は乙女座を運行し、牡牛座と調和的な関係を結びます。自分自身を見つめることができ、いろいろと気持ちの整理がつくような日。
今週の全体の空模様
スローステップで踊ろう
「牛がインドの神ののりものであるのは、まさしくこの「おそさ」のゆえではないのかと思う。インドでは「速いもの」はあまり尊敬されない。五十六億七千万年とか三百十一兆四百億年などというようなとほうもないスケールですぐにものごとを考えてしまうひとたちにとって、〈広い宇宙をそんなに急いでどこへゆく〉というわけだ。」
──真木悠介『うつくしい道をしずかに歩く 真木悠介 小品集』
今週は牡牛座エリアを運行する太陽に、土星が調和的なコンタクトを取ります。各星座はそれぞれの「時間感覚」を持ちますが、中でもスローペースなのがこの牡牛座です。
牡牛座には「着実にものごとを進める」というエッセンスがあります。そのイメージの原型は、古代バビロニアの、春の開墾で犂をひく牡牛の姿に遡ることができます。
焦って先に進めるよりも、しっかりと土を掘り起こし、豊な土壌をつくることの大切さが見えてきます。
一方、土星は魚座エリアから太陽に繋がります。
魚座的な時間とは「魂の世界」を流れているもので、人間が地上で作った「時間」というルールを超越し、時空の境目を溶かしていくイメージです。時を数字で区切ることをせず、無限の未来まで続く魂の世界です。
土星は「時間」「規則」を司る天体なので、土星魚座運行期は、魚座特有のこの感覚をいかに地上に落とし込んでいくかがテーマになります。
今週はこれらの星の配置によって、「急がば回れ」、速さよりも着実さを優先したいモードに。そして狭い時間に囚われている感覚から解放されて、じっくりと長考する意義に気づけそうです。
また、火星(意欲・勇気)と水星(知性・言葉)・天王星(改革・刷新)の調和的な繋がりによって、自分の意見をはっきりと言える力が湧いてくるかも。過去のデータや経験をもとにした、説得力あるプレゼンができるでしょう。
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