射手座の星模様
柔らかな包帯のように
太陽と土星が調和的にコンタクトすると、「ケア係」というテーマが浮上してきます。
射手座は火のエレメントに属するサイン(星座)で、他者をフォローしたりケアしたりするときには、励まし、勇気づけるといった“火”のパワーを使うことが多い傾向です。
もしくは、支配星の木星のおおらかな性質の影響を受けて、「気にしない気にしない!」と力強く肩を叩くようなイメージ。
しかし、今週のテーマの「ケア係」には、そのようなカラッとした励ましではなく、共感や情緒的な寄り添いが必要となりそうです。
ゆったりとした雰囲気の中で、時間をかけて傾聴すること。相手はもちろん、自分もリラックスできることが大事です。
火星(意欲・勇気)と水星(知性・言葉)・天王星(改革・刷新)の調和的な繋がりで、他者との距離感について考えさせられることがあるかもしれません。
心の距離を近づけすぎても、離しすぎてもバランスが取れないタイミングです。いろいろな要望・欲求をぶつけられるかも。程よい加減を考えながら対応していきましょう。
今週の月は、双子座エリアから乙女座エリアを運行します。
24日、月が双子座を運行し木星(成長・拡大)と調和角度を取ると、嬉しいコミュニケーションが生まれそう。
27日も月は蟹座を運行し、海王星(夢と幻)と調和角度を取ります。家に引きこもりたくなるかも。
今週の全体の空模様
スローステップで踊ろう
「牛がインドの神ののりものであるのは、まさしくこの「おそさ」のゆえではないのかと思う。インドでは「速いもの」はあまり尊敬されない。五十六億七千万年とか三百十一兆四百億年などというようなとほうもないスケールですぐにものごとを考えてしまうひとたちにとって、〈広い宇宙をそんなに急いでどこへゆく〉というわけだ。」
──真木悠介『うつくしい道をしずかに歩く 真木悠介 小品集』
今週は牡牛座エリアを運行する太陽に、土星が調和的なコンタクトを取ります。各星座はそれぞれの「時間感覚」を持ちますが、中でもスローペースなのがこの牡牛座です。
牡牛座には「着実にものごとを進める」というエッセンスがあります。そのイメージの原型は、古代バビロニアの、春の開墾で犂をひく牡牛の姿に遡ることができます。
焦って先に進めるよりも、しっかりと土を掘り起こし、豊な土壌をつくることの大切さが見えてきます。
一方、土星は魚座エリアから太陽に繋がります。
魚座的な時間とは「魂の世界」を流れているもので、人間が地上で作った「時間」というルールを超越し、時空の境目を溶かしていくイメージです。時を数字で区切ることをせず、無限の未来まで続く魂の世界です。
土星は「時間」「規則」を司る天体なので、土星魚座運行期は、魚座特有のこの感覚をいかに地上に落とし込んでいくかがテーマになります。
今週はこれらの星の配置によって、「急がば回れ」、速さよりも着実さを優先したいモードに。そして狭い時間に囚われている感覚から解放されて、じっくりと長考する意義に気づけそうです。
また、火星(意欲・勇気)と水星(知性・言葉)・天王星(改革・刷新)の調和的な繋がりによって、自分の意見をはっきりと言える力が湧いてくるかも。過去のデータや経験をもとにした、説得力あるプレゼンができるでしょう。
是枝裕和監督が指南。〈シャネル〉主催のフィルムメーカーサポートプロジェクト、観覧レポート