今週の空模様
「技術の進歩は生活のテンポを速め、人々の時間を奪い取る。貿易取引の増加、物や人の移動の増大は、匿名化を促進し、地域共同体を解体していく。西洋ではこうした動向には『開発』というよりも、『進歩』というレッテルが貼られる。」
──『懐かしい未来ーラダックから学ぶ』ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ
占星術の「ホロスコープ」とは、円形(360°)の空を12のサイン(星座)で均等に区切ったものです。360°÷12=30°なので、ひとつのサイン(星座)は30°の幅(エリア)を持ちます。
山羊座全体には「集団を統率して、実利を追求する」という象意があります。
今週、太陽は山羊座エリアの5°〜11°を移動し、このエリアには「共同体に骨をうずめるかのように全身で奉仕する」という意味がつけられています。
太陽は、牡牛座エリアを運行する天王星(改革・刷新)と調和的に繋がります。
山羊座と牡牛座は「地のエレメント」に属し、「お金(財産)」に深く関与しています。この2サイン(星座)の組み合わせにより、政府から、新しく財産(税金)に関する政策案が打ち出され、(国民の反対があろうとも)推し進めていこうとするかもしれません。
29日に水星(情報・コミュニケーション)が逆行を開始し、2023年1月1日には山羊座エリアで金星と冥王星が重なります。
すると、今まで体制に従順であったのが、疑問を抱くように。形の見えない「みんな」の欲望を自分自身の欲望のように思っていたこと、顔の見えない誰かの思惑に踊らされていたことに気づき、少しずつ解放される空気が満ちていきます。
今の構造とは別に、オルタナティブな社会の仕組みが自然発生的に表れる気配。
既にある民間の子供食堂やフードバンクのようなものがもっと大きく育ち、困窮している人がたくさんいることが可視化されるかもしれません。社会に必要な公的援助や税金の使い方について、多くの人が注目することになりそうです。
牡牛座の星模様
ストイックな美
先週に引き続き、多くの天体が山羊座エリアにあります。
牡牛座にとって山羊座エリアは「叡智を求める・冒険と探求の部屋」であり、伝統や格式を重んじた場所で自分を高めようとすることになります。
この2星座(サイン)は同じ「地のエレメント」ではありますが、山羊座は「社会と集団」的性格を持ち、支配星に土星=「制約・責任」を持ちます。
いっぽう牡牛座は「豊かに生きる」をキーワードとし、その支配星は金星=「快楽、愛と美、愉悦的」です。
山羊座エリアに天体が多く運行している間、牡牛座はストイックな気持ちになり、自分を鍛えたくなりそうです。また、無駄なものを捨てたいとも思うかもしれません。
先週に引き続き、牡牛座にとっては「見えないところ」「深層意識」を意味する場所に木星(成長と拡大)が運行しています。
隠し持っている願望や、見ないようにしていたものがどんどん大きく膨らんでいくイメージです。それはこっそりと温めている計画や隠れた野心かもしれません。
精神的な面では、ポジティブな気持ちでもネガティブな気持ちでも、どちらも大きく育っていきます。物質的な面ではクローゼットの中が荷物でいっぱいになりそうです。
木星が2023年5月に牡牛座エリアにやってくるまで、自分を深く掘り下げ、知ろうとすることも良いでしょう。
29日から逆行する水星は、魚座エリアを運行している海王星(夢やスピリチュアリティ)と調和的に繋がります。望む未来を手にするために、ポジティブな想像力を使って自身を鼓舞してみましょう。
師匠や恩師にアドバイスをもらいにいくのにも向いている週です。
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