片桐賞
思わず“写真で一言”したくなる一枚
僕、みんなが「かわいい〜!」って反応する正統派な写真には、あまりピンとこないんですよ。初めて飼った犬が震災犬で、今飼っているのも保護犬だからなのかなあ?
琴線に触れるのは、雑種や和犬。それと変な写真にグッときますね。決定的瞬間を捉えたような。なので個人賞としては、ずばり「アフレコしたくなる」写真を選んでみました。いわゆる、写真で一言、ですね。うめぼとか、なんでこうなっちゃったんだろうという顔だし、シチュエーションだし……ツッコミを超えて、何か一言、言いたくなっちゃいますね。
チューイーの完全に無防備な顔もかわいいし、あずきの顔も、ものすごいエネルギーで、絶対何か言ってますよね(笑)。選んだ写真はどれ一つとして同じ顔がありません。犬って、本当に表情が豊かだなあと思います。
徳永賞
キミになりたい……。そう思わせる愛に溢れるシーン
私はフレンチ・ブルドッグを飼ってまして、その子を撮る時は写真家目線ではなく、愛犬家目線になっちゃってます。写真を撮るとはいえ、仕事の時とは、もうモードが違うんです。撮る時は、広角ではなく、ついつい対象にぐっと寄って。うちの子への愛がそうさせるのかもしれません。スマホを取り出す時間も惜しいと感じる時は、もう目をカメラにして焼きつけています(笑)。
個人賞も、私の撮り方とシンパシーを感じるものを選びました。福丸の寝顔なんて、目を近づけてずっと眺めていたくなりますよね。ヒメ.ロドリゲスは、うちの子と同じフレンチ・ブル。ちょこん、とこうやって座ることができるんですよね。この姿がたまりません。ビスコの空気感もいいですよね。どの写真も優しい空気に包まれていて、幸せな気持ちになりました。
片野賞
お出かけは自由だ!“外でも一緒”なパートナーたち
グランプリを決める際の基準の一つにもなりましたが、犬ってペットの中でも、かなり一緒にお出かけしやすい生き物なんですよね。私も、毎年夏になると犬を連れて10日間ほど旅をします。あと最近では、うちの子を連れて飲みにも出かけてます(笑)。
着物を着て、犬を連れて。着物に毛がついたって気にしません。愛犬とのお出かけは生活の一部ですから。個人賞に選んだのも、ライフスタイルをともにしているんだろうなと感じる写真です。お花見に来たのだと思われるララの写真からは、毎年この時期になると一緒に桜を楽しむのかな?と想像してしまいます。
マーチは、商店街にいるようですね。いつもお買い物に連れていってるのかな。ふくはすごい旅をしていますね!こんなアクティビティができるのは犬か人くらいです。