本棚があるところに置物あり。読者の“本棚の住人”(=置物)調査!
text: Mutsumi Okazaki
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(東京都・竹内翔海さん・20代)
「本棚のテーマは“自分自身”。お気に入りを並べ、自分の写し鏡のような空間を目指しています。オハラカズヤ氏の木版画による立体作品が、数ある住人の中でもベストオブパートナーです」(竹内翔海)
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(和歌山県・@125.7_kさん・20代)
「現在、祖父母の家をリフォームして暮らしています。そのリフォームの際に以前から憧れていた『図書室』を作ることに。大工さんと打ち合わせして作ってもらった憧れの本棚を、太陽の塔に見守ってもらっています」(@125.7_k)
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(神奈川県・凛子さん・40代)
「色や高さを揃えて、本棚が乱雑に見えないように工夫しています。奈良が大好きなので、鹿のおみくじオブジェと琵琶を並べ、奈良を感じられるスペースに」(凛子)
「愛猫のオルネは本棚の探検が大好き。オルネ用にどこかの一角を空けておくと、そこで寛いだり外を眺めたり、読書する私を静かに見守ったりしています」(サトウミキ)
(東京都・団地のもぐらおばけさん・30代)
「かつて自作した本棚に、ずいぶんまえから暮らすテングーの香立。いつからかなんとなく本棚の住人に。本棚にはいまのところ秩序はほぼないのですが、大江健三郎と村上春樹だけそれぞれ分けて並べています。テングーは現在、大江ゾーンに」(団地のもぐらおばけ)

(神奈川県・かーりーさん・50代)
「約2年前にアンティークショップで買ったテディベアです。イギリスのテレビアニメのキャラクターだと店主の人から教えてもらいました。うす汚い感じが好き。仕事でご一緒しているお姉さまからいただいた、リトアニアかどこかの国のお土産のカゴに入れて、本棚に飾っています」(かーりー)

(秋田県・竹下さん・30代)
「どんな気分のときも私を癒してくれる、北都銀行のキャラクター『ほっくん』の貯金箱です。ジョン・ファンテ『犬と負け犬』に登場する主人公の犬・スチューピトと同じ “秋田犬” なので、本棚ではその隣に並べています」(竹下)

(神奈川県・左腕肥大さん・30代)
「縄文・はにわをテーマに岡本太郎作品もいくつか置いてあります。元々は、岡本太郎のフィギュアだけだったのですが、ガチャガチャや貰ったものを飾っていたら、どんどん仲間が増えていきました。今は、お笑い芸人の本だけで構成されているスペースに住まわせています」(左腕肥大)

(東京都・ふんどし茹で太郎さん・30代)
「20年ほど前、プロレス好きの兄からもらった天龍源一郎のフィギュア。他のプロレスラーのフィギュアももらっていましたが、引っ越しや断捨離のたびに減っていき、天龍源一郎選手だけが残りました。今では本棚の番人として鎮座しています」(ふんどし茹で太郎)

(東京都・森さん・20代)
「ガチャガチャで引いたムーミンの『ご先祖さま』というキャラクター。垂れ下がった尻尾が可愛らしくてお気に入り。本は、近代文学や戦前・戦後の作品が特に好きです」(森)

(東京都・38さん・50代)
「30年ほど前、広島の雑貨店で購入したタンタンのフィギュア。当初は正面を向いてのびのびとしておりましたが、整理できず増殖していく本にどんどん圧迫され、いつのまにか本棚に潜む怪人に……」(38)

(東京都・だしまきさん・20代)
「ガチャガチャのコーナーで見つけた自由の女神シリーズ。どの子が出ても嬉しいなと思い回したのですが、読書する女神が出てきてくれたので、本棚に住んでいただくことにしました」(だしまき)

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(東京都・Sさん・50代)
「eBayで見つけアメリカからやってきたカエルさんと相棒の草間さんカボチャです。この脱力した表情がなんともいえず好きです」(S)
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(東京都・水脈さん・20代)
「大学生のときに購入しました。好きだった作家のカワグチタクヤさんが個展をすると知り、初日に行って即購入。
当時大学生でお金がなかったにも関わらず、どうやって買ったのか今だに謎です。ぬらぬらと輝く黒い釉薬がお気に入りで、我が家の本棚ではランドマーク的存在です」(水脈)
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(宮城県・raizoさん・60代)
「20年ほど前からこけしにハマり中。2017年に宮城県大崎市鳴子の『鳴子こけし祭り』で購入した、ウルトラセブンのアンヌ隊員は、制服の再現性も高く迷わず購入。以来ずっと、こけし本の前に住んでいます」(raizo)
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(東京都・シンハライダーさん・30代)
「妻が友人からもらった豊昇龍を、置き場所がないからと文庫本の隙間に潜ませていました。詳しくは無いのですが、横綱昇進前だったのでレア物かもしれないと期待しています」(シンハライダー)