本棚があるところに置物あり。読者の“本棚の住人”(=置物)調査!

text: Mutsumi Okazaki

石や人形、ガラクタなど、本棚に置かれた置物、名づけて“本棚の住人”。この不思議な魅力を解明するべく、2025年秋、web上で本棚の写真を募集しました。集まった投稿は約300件。12月15日発売の特集「理想の本棚」では、集まった写真を掲載して“本棚の住人”について取り上げています。ここではそこに載せきらなかった写真を持ち主のコメントと一緒に紹介します。
(北海道・サトウミキさん・40代)
「愛猫のオルネは本棚の探検が大好き。オルネ用にどこかの一角を空けておくと、そこで寛いだり外を眺めたり、読書する私を静かに見守ったりしています」(サトウミキ)

(東京都・団地のもぐらおばけさん・30代)
「かつて自作した本棚に、ずいぶんまえから暮らすテングーの香立。いつからかなんとなく本棚の住人に。本棚にはいまのところ秩序はほぼないのですが、大江健三郎と村上春樹だけそれぞれ分けて並べています。テングーは現在、大江ゾーンに」(団地のもぐらおばけ)

(神奈川県・かーりーさん・50代)
「約2年前にアンティークショップで買ったテディベアです。イギリスのテレビアニメのキャラクターだと店主の人から教えてもらいました。うす汚い感じが好き。仕事でご一緒しているお姉さまからいただいた、リトアニアかどこかの国のお土産のカゴに入れて、本棚に飾っています」(かーりー)

(秋田県・竹下さん・30代)
「どんな気分のときも私を癒してくれる、北都銀行のキャラクター『ほっくん』の貯金箱です。ジョン・ファンテ『犬と負け犬』に登場する主人公の犬・スチューピトと同じ “秋田犬” なので、本棚ではその隣に並べています」(竹下)

(神奈川県・左腕肥大さん・30代)
「縄文・はにわをテーマに岡本太郎作品もいくつか置いてあります。元々は、岡本太郎のフィギュアだけだったのですが、ガチャガチャや貰ったものを飾っていたら、どんどん仲間が増えていきました。今は、お笑い芸人の本だけで構成されているスペースに住まわせています」(左腕肥大)

(東京都・ふんどし茹で太郎さん・30代)
「20年ほど前、プロレス好きの兄からもらった天龍源一郎のフィギュア。他のプロレスラーのフィギュアももらっていましたが、引っ越しや断捨離のたびに減っていき、天龍源一郎選手だけが残りました。今では本棚の番人として鎮座しています」(ふんどし茹で太郎)

(東京都・森さん・20代)
「ガチャガチャで引いたムーミンの『ご先祖さま』というキャラクター。垂れ下がった尻尾が可愛らしくてお気に入り。本は、近代文学や戦前・戦後の作品が特に好きです」(森)

(東京都・38さん・50代)
「30年ほど前、広島の雑貨店で購入したタンタンのフィギュア。当初は正面を向いてのびのびとしておりましたが、整理できず増殖していく本にどんどん圧迫され、いつのまにか本棚に潜む怪人に……」(38)

(東京都・だしまきさん・20代)
「ガチャガチャのコーナーで見つけた自由の女神シリーズ。どの子が出ても嬉しいなと思い回したのですが、読書する女神が出てきてくれたので、本棚に住んでいただくことにしました」(だしまき)

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