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予約制でゆったり過ごせる。子供と一緒に行きたい本屋、下北沢〈夢眠書店〉

星の数ほどある本屋。最近は様々な付加価値がついた店も続々登場。その時の気分やいろんなシチュエーションに合わせて、行き分けることこそ、真の本屋通。ここ数年で現れた新しい本屋のトレンドとともにお届けしよう。

Photo: Jun Nakagawa / Text: Keisuke Kagiwada

予約制でゆったり過ごせる!
夢眠書店(下北沢/東京)

予約制で、しかも男性のみでの入店不可(ただし、子連れ、夫婦での入店は可)。2019年、アイドルグループ・でんぱ組.incを卒業した夢眠ねむさんが始めた〈夢眠書店〉は、何かと注文が多い。その理由について、「最近、姉に子供が生まれたんです。それで気づいたのは、子連れの方が気軽に行ける書店があまりないということ。

だから、〈夢眠書店〉は子供大歓迎だし、授乳やデリケートな会話も気兼ねなしにできるお店にしたくて、このようなシステムにしたんです」と夢眠さん。

東京 下北沢〈夢眠書店〉夢眠さん
夢眠さんの本屋体験ルポ『本の本 夢眠書店、はじめます』が発売中。

従って、棚の大半を占めるのは、子供向けの絵本。しかし、その中に、平松洋子さんの著書をはじめ、食にまつわる本もちらほらあるあたり、食いしん坊な夢眠さんらしい選書だ。

また、店の奥には、夢眠さんの蔵書がずらりと並び、実姉で料理人のmaaさんが立つ飲食スペースやソファで読むこともできる。もちろん、キッズスペースも完備。子育てに疲れて一息つきたくなったときの避難所的書店だ。