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本で“台湾”にトリップ!日本橋〈誠品生活日本橋〉

星の数ほどある本屋。最近は様々な付加価値がついた店も続々登場。その時の気分やいろんなシチュエーションに合わせて、行き分けることこそ、真の本屋通。ここ数年で現れた新しい本屋のトレンドとともにお届けしよう。

Photo: Koichi Tanoue / Text: Asami Seo

本で“台湾”にトリップ。
誠品生活日本橋(日本橋/東京)

誠品生活〉と聞けば、台湾で知らない人はいないはず。書店として1989年に創業し、台湾カルチャーと読書をつなぐ場として発展。日本にも数多くのファンがいるカルチャー体験型の複合店舗のことだ。その〈誠品生活〉が2019年9月末、東京・日本橋に日本1号店をオープンさせた。

メインとなる書店ゾーン〈誠品書店〉は、約10万冊の書籍の中に“誠品らしさ”を色濃く伝えるセレクトが特徴。特に、台湾誠品で創業当時から毎月実施している「誠品選書」は必見。これは、独創的な内容、社会的影響力などを考慮し、“今最も重要”と考えられる本を厳選したもので、セレクトは台湾の選書チームが中心となって行っている。

ほかにも、現代台湾を知るための「日台交流コーナー」などがあり、趣向を凝らした企画の数々からも、書店としての本気度の高さが窺える。

書店ゾーンのほかには、文具ゾーンの〈誠品文具〉、セレクト物販・ワークショップゾーン、レストラン・食物販ゾーンがあり、約50もの台湾ブランドが集結。読書の合間に本場の台湾茶を楽しんだり、もの作りのワークショップを体験したりするのもまた、贅沢な時間の過ごし方だ。まさに“くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド”。ここに来れば、台湾の奥深い魅力をより肌で感じることができるはず。

台湾の風を感じるアイテムも!

東京 日本橋〈誠品生活日本橋〉万年筆インク
誠品生活日本橋万年筆用インク
限定グッズ。店内の暖簾と同じ《江戸藍》と、誠品書店のテーマカラーの《誠品緑》各¥2,200。〈誠品文具〉コーナーにて販売。
東京 日本橋〈誠品生活日本橋〉王ワンダーチュアン德傳の台湾茶
〈王德傳〉の台湾茶
1862年に台南で創業した老舗台湾茶ティーサロン〈王德傳〉が上陸。《手作りティーバッグ 厳選阿里山ウーロン茶》15個入り ¥5,180。
東京 日本橋〈誠品生活日本橋〉店内
過去30年分の「誠品選書」から代表的な作品を紹介するほか、日本の出版物の選書フェアもスタート。