〈森岡書店〉店主・森岡督行
〈杉工場〉のTOGETHER Klapstoel
“Klap”とはオランダ語で「折り畳む」の意。オランダのデザイナーであるクーン・トサィンが、杉工場のある福岡県うきは市に滞在した印象から構想されたスツール。「工場にお伺いした時に技術の素晴らしさに魅せられ新しい事務所用に6脚購入しました。とてもシンプルでミニマルなデザインなんですが、背と座にさりげないくぼみがあるので、座り心地がいい。また、畳んだ状態もとても美しい。高い技術力のなせる業です」。
編集者・岡本 仁
奈良美智のあおもり犬スノードーム
奈良美智の作品はかなり前から知っていたが、そこまで強く興味はなかったという岡本さん。しかし2016年に彼がセレクトした近代絵画が展示された美術館の小企画を見て一気に惹きつけられた。「奈良さんが影響を受けた絵画の好みがかなり自分と近い部分があり、親近感を覚えました。その後、音楽の趣味も似た部分があるとわかり、作品への興味が深まりました。これは最近感動した展示の記念」。
〈CLASKA Gallery & Shop “DO”〉ディレクター・大熊健郎
ANDO GALLERY DIARY
葛西薫とアンドーギャラリーがタッグを組み、20年に及ぶロングセラーになっているカレンダーのシリーズとして、今期初めて制作された。余計な装飾を一切やめ、メモ欄にページ数を割いたダイアリーだ。「今や日本では6割の人がスマホでスケジュールを管理する時代、だからこそ、敢えて“書く”ことにこだわった日記帳です。書体や罫線もカレンダーのデザインが踏襲されていて隅々まで美しいのが気に入っています」。
グラフィックデザイナー・大島依提亜
〈シアージ〉のシューズ
2018年に始まったニコラ・ユタナン・ティモテ・シャルモが手がけるブランドのレザーシューズ。大島さんは、セレクトショップでこの靴を見つけ、一目惚れしたという。「普段靴の着脱がすごく面倒なんですが、これはダイヤルを回すだけで靴紐を調節できるので、急いでいてもすぐに履けて本当に便利。型押しレザーの柄も好みです。またソールがコルクで履き心地も抜群なんです」。
小説家・小林エリカ
シャーロック・ホームズ全集【全9巻】
19~20世紀に書かれ、現在でも小説はもとよりドラマや映画等でも親しまれているミステリー『シャーロック・ホームズ』。日本を代表するシャーロキアンである小林さんのご両親が翻訳を手がけた新装版だ。「24時間ホームズについて研究する両親の集大成。幼い頃から本を読んだり、研究会に参加したり、本も何度も読んではいますが、やっぱりハードカバー版で持っておきたい」。