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100人が選ぶ、2023年最高のお買いもの。Vol.15 ヒャダイン、三浦崇宏 etc.

人が欲しいと思うものには、その人の価値観や人生観が表れます。何を思い切って手に入れ、何を大切にしてきたか。“お買いもの”とは究極の消費行動であると同時に、自分の人生を彩るために何が必要なのかを教えてくれるもの。ブルータスゆかりの100人に、2023年のベストバイを尋ねました。各界の目利きたちが選ぶ、昨年本当に満足したお買い物リスト。現在も買えるものが中心だ。急いで買うべし!

photo: Koh Akazawa, Satoshi Nagare, Shinsaku Yasujima, Yuichiro Hirakawa / text: Emi Fukushima, BRUTUS

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〈The Breakthrough Company GO〉代表・三浦崇宏

古賀崇洋のマグカップ

2023年、アメリカの国際的アートフェア『SCOPE MIAMI BEACH 2023』にも出展して注目された陶芸家の作品。三浦さんは2018年の個展もプロデュースした。「ヒップホップの精神に惹かれます。彼は千利休をリスペクトしているんですが、表面的に作風をなぞるのでなく、スタンダードの逆を行くという精神性まで受け継いでいる。貴重なものだけど、普段から使っています。お互い頑張ってるよねと、常に思える作家です」。

古賀崇洋のマグカップ
古賀崇洋のマグカップ
(HP:www.takahirokoga.tokyo

〈VOILLD〉主宰、キュレーター・伊勢春日

〈BARBAR × GEN GEN AN〉の茶香炉

「プロダクトの渋すぎず洗練された佇まいと、ふわっと広がる自然な香りが気に入っている」と伊勢さんが愛用するのが、長崎・波佐見焼のブランド〈BARBAR〉と茶葉店〈GEN GEN AN〉のコラボレーションで生まれた茶香炉。内部にキャンドルを仕込み、蓋の上に乾燥茶葉を置くことで、茶葉が燻(いぶ)され香りが広がる仕組み。「朝目覚めてすぐや午後の小休憩の折に焚(た)いて、リラックスしています」。

〈BARBAR × GEN GEN AN〉の茶香炉


〈BARBAR × GEN GEN AN〉の茶香炉

8,800円 BARBAR × GEN GEN AN/マルヒロ(HP:hasamiyaki.jp

空間設計ユニット〈スタジオドーナツ〉・鈴木恵太

〈ラララファーム〉の発酵ラララー油

鈴木家の食卓で今活躍しているのが、ニセコのオーガニックファームが、ニンニクやショウガなどの素材の栽培から発酵まで、2年もの歳月をかけて手作りする食べるラー油。「有機野菜を発酵させて作った体にも優しいラー油と聞いて、物足りない味なのかと思いきや、しっかりしょっぱくてやみつきになる味。ご飯にはもちろん、冷奴や納豆にかけてもおいしくて。周囲に配って、勝手にファンを増やしています(笑)」。

〈ラララファーム〉の発酵ラララー油


〈ラララファーム〉の発酵ラララー油

1,720円(Instagram:@lalalafarm

ヒャダイン・音楽クリエイター

〈キャプテンスタッグ〉の炭焼き名人 万能七輪(水冷式)

「テラス付きの家に越して以来、友人たちとバーベキューをするのが日常の楽しみになっている」というヒャダインさんが愛用する卓上七輪。「大型のバーベキューコンロを持っていましたが、テラスのキャパに合っていないと思い直し、これに辿り着きました。3、4人で楽しむのに適したコンパクトさが魅力で、内部に水を入れる水冷式のため机を焦がす心配がない優れ物です」。

〈キャプテンスタッグ〉の 炭焼き名人 万能七輪(水冷式)

〈キャプテンスタッグ〉の炭焼き名人 万能七輪(水冷式)

7,700円(HP:captainstag.net

〈LIGHT YEARS〉オーナー・前田 淳

パプアニューギニアの樹皮布マスク

買い付けのため世界を飛び回る前田さんが今関心を寄せるのが世界の祭り。「受け継がれる祭りの随所には手仕事が残っているケースが多く、興味深いです」。中でもこれはパプアニューギニアの祭りで使われるマスク。欧州のコレクターから購入したものだ。「このマスクを着けて大きな火に飛び込む祭りがあり、衝撃的なので一度見てみたいと思っています。森の精霊を模したこれは全体が樹皮布で覆われていて、天然染料でペイントされているようです」

パプアニューギニアの樹皮布マスク
パプアニューギニアの樹皮布マスク

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