本誌1000号のインタビューで「娘ができてから欲しいもののベクトルが変わって、自分のためではなく子どものためにと考えるようになった」と話していた俳優の蒼井優さん。ダンボールカッターなど、日常で自分を助けてくれるアイテムが2023年のベストバイだと語ってくれた。
そんな彼女に、「もし自分が欲しい物を作れるなら、何を作りたいですか?」と聞くと、何が欲しいかな〜と悩みながら「おもちゃや絵本など、娘の荷物がたくさん入るような、とにかく大きくて使いやすく、デザインが可愛いトートバッグが欲しい!あわよくば、大好きな〈ミナ ペルホネン〉と一緒に作りたいな」という回答が。
可愛いトートバッグが欲しいという希望にも、やはり“娘ファースト”な姿が見える蒼井さん。自分が求める使いやすさと大きさとデザインの三拍子が揃ったバッグにはなかなか出合えないのだそう。
ということで、早速〈ミナ ペルホネン〉に相談を持ちかけたところ、「蒼井さんのリクエスト、ぜひお手伝いさせてください!」と嬉しいお返事。蒼井さんのリクエストをヒアリングして、まずはサンプルを作ってもらうことに。
サンプルが出来上がったとの連絡を受けて蒼井さんが向かったのは〈ミナ ペルホネン〉のプレスルーム。ここで皆川明さん、田中景子さんというブランドを代表するおふたりと、長年子供服に携わっているデザイナー、大宅由佳里さんとで最終的なデザインの話し合いをしていく。
まずは、今回のポイントである大きさとバッグの形を吟味
蒼井さんが求める理想のバッグの条件をここで一度整理。
1.子供のおもちゃや絵本、着替えなどたくさんの物が入る大きさ
2.使わないときに畳める、くたっとした生地感
3.気持ちが晴れやかになる可愛いデザイン
蒼井
(最初のサンプルバッグを見ながら)わ〜素敵、もうこれで販売できるくらいの完成度!ミナさんの鳥モチーフアイテム、本当に素敵なものばかりですよね。チェック柄に鳥の刺繍の生地、とても可愛いです。
大宅
お子さまの荷物をたくさん入れるということで、バッグの中で荷物が迷子にならないように、内ポケットを仕切りにしました。
さらに、内ポケットと地面につく底面には汚れにくい生地を採用。お子様が何かをこぼしたときに使ったタオルなどをいったんカバンに入れておくのに、ポケットが汚れにくい素材でできているととっても便利なんですよね。
いろいろなところへ気軽に持ち歩いていただくために、そしてバッグを長く使ってもらえるように素材を考えました。
蒼井
外に置いても汚れにくいのはとても便利!ベースの生地との切り替えも可愛いですね。でも内側の仕切りはそこまで重要視していないかも。娘のおもちゃや上着をバッと入れることが多いから、仕切りがない方がいろんなものを入れられそう。
あとは、全体的にもう少し大きくできないでしょうか。リュックもトートバッグも、昔から大きめのものが好みなんです。
田中
そうしたら、ポケットは内側にちょっとした小物が入る程度の一つにしておいて、全体的にもう一回り大きくしましょう。持ち手の部分はどうでしょう?
蒼井
両手が空いたほうが動きやすいし物も持てるので、できれば斜めがけできるショルダーもつけたいですね。子供って本当によく動き回るし荷物も多くなりがちなので……。
大宅
試しに今簡単に、斜めがけにできるような紐を付けてみましょうか。
形を決めたら、バッグの顔となる生地選び
蒼井
生地はどんなものがありますか?
田中
“くたっとした生地感”という蒼井さんの希望に沿えるような〈ミナ ペルホネン〉のインテリアファブリックを約30種類用意しました。バッグの底部分は別生地で切り替えるので、そのほかの部分の生地をぜひこの中から選んでいただきたいなと。
蒼井
良いですね!生地は、硬すぎず、使わないときには畳んでバッグにしまっておけるような柔らかさがベスト。問題は柄ですよね、こんなに可愛い柄がたくさんあると迷っちゃうな。
皆川
鳥など動物の柄も良いし、刺繍がしてある生地も素敵だよね。でも一番は、優ちゃんがビビッとくるかどうかじゃないかな。
蒼井
(最初の鳥柄のサンプルを手に取りながら)この生地の組み合わせも可愛くて素敵。だけど、大好きなチェック柄は譲れないかな……。気持ちが晴れやかになるバッグにしたいから、明るいカラーのこのチェックにします!
蒼井さんから皆川さんへ、ちょっとわがままなお願い
皆川
これでバッグの大枠はほとんど決まりましたね!
蒼井
形も生地も私の理想に近づけてくださってありがとうございます。大好きなチェック柄にしたけれど、最初に惹かれた鳥のデザインに未練があるのも事実……。
田中
アップリケのように他のファブリックをモチーフの形に切り抜いて縫い付けることもできますよ。鳥のモチーフをプリントすることも。
蒼井
プリントを重ねるアイデア、とっても可愛いですね。せっかくなら、皆川さんが描かれた鳥のモチーフをのせたいです。
皆川
今、描いてみましょうか。鳥のモチーフですよね。ちょっとお待ちください。
蒼井
これを持って歩いたら、一緒に鳥が飛んでいるみたいでとっても可愛い!皆川さんさすが。素敵なデザインをありがとうございます。
皆川
優ちゃんが求めてた「気持ちが晴れやかになるバッグ」にちょっとでも近づけたかな。あとは鳥の色をどうするかだね。
蒼井
ブラウンとか落ち着いた色にするのも可愛いと思うけど、ここはとことん元気になれそうなビタミンカラーで。少し黄緑がかった黄色なら、ポップ過ぎず可愛くなるんじゃないかな?チェックとの相性も良さそう。雰囲気を変えるなら鳥の色を変えてもう1パターン作ってもいいかも!
蒼井
名前は「ハレバレバッグ」。ぜひ晴れた日のお出かけに、このバッグを持ち歩いてほしいですね。このバッグを肩にかけて横断歩道を渡っている絵がもう思い浮かびます(笑)。
街で見かけたら私も気分が上がっちゃいそう。生地から形まで、こんなに自分の理想を形にできるなんて夢みたい。完成がとても楽しみです!
蒼井さんと〈ミナ ペルホネン〉を代表する皆川さん、田中さん、大宅さん、4人のこだわりがたっぷり詰まった限定のトートバッグ。2色合わせて限定80個のみの販売になるので、購入できるチャンスをお見逃しなく。2月22日19時より、「あしたのベストバイマーケット」で抽選応募受付開始です。