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池尻大橋〈BAR Julep〉で学ぶ「カシャッサ」。木樽の個性を素材の風味とともに味わう

こだわりを持った造り手による多彩なスピリッツの登場は、それらをベースとするカクテルにも豊かな広がりをもたらしている。今押さえるべきカシャッサについてバーテンダーの佐藤裕紀さんに教えてもらった。

photo: Yu Inohara, Jun Nakagawa / text: Emi Fukushima

ブラジル産サトウキビから造られるカシャッサ。搾り汁100%を用いて主に穀物の酵母で発酵させるため、植物の風味や穀物由来のコクが生きるのが特徴。〈バー・ジュレップ〉の佐藤裕紀さんは「樽の個性が加わる点が面白い」と話す。

「一般的なオーク樽のみならず、カシャッサの熟成樽にはブラジルの特産木をはじめ40種以上の木のバリエーションがあるんです。ササフラスならミントを感じたり、ウンブラーナならまるで桜餅のような風味になったり。樽ごとに変化します」

ストレートのほかカイピリーニャのようなブラジルの国民的カクテル、ソーダ割りまで楽しみ方も豊富。
「原材料の味がしっかり残る分、食中酒にもオススメ。ブラジル料理とのペアリングもぜひ」

まず、この4本!

東京〈BAR Julep〉店内
(1)「カシャッサ セレッタ」。ウンブラーナという木樽で2年間熟成。甘味とスパイシーさのバランスが良く、シナモンと混ぜると桜餅のような風味が特徴。
(2)「ファゼンダ ソレダージ バルサモ」。バルサモという木樽で熟成。アニスのようなスパイス感も。
(3)「イピオカ レゼルヴァ プラタ」。栗の木の樽で6ヵ月以上熟成。柑橘系のカクテルにもマッチする。
(4)「ウェーバーハウス カネラ ササフラス」。ミントやシナモン、チェリーを思わす独特の味わい。

COCKTAILS

東京〈BAR Julep〉佐藤裕紀