Drink

Drink

飲む

おいしいお茶から1日を始める。東京の朝茶スポット〜前編〜

朝からおいしいお茶が飲めるお店が増えています。定番の抹茶ラテやミルクティーから、シングルオリジンの日本茶や、色鮮やかなフレーバーティーなど種類も豊富。空前のティーブーム到来中!? 朝茶は福が増しますよ。

Photo: Shinsaku Yasujima, Noriko Yoneyama / Text: Koji Okano

Satén japanese tea(西荻窪)

「茶園ごとに異なる、日本茶のテロワールを知ってほしい」と、シングルオリジンの茶葉を扱う。抹茶は合組(ブレンド)が主流だが、こちらでは宇治の生産者〈辻喜〉の抹茶のみを使用。
上品な香りと甘味を堪能するなら、薄茶をカップでいただく「抹茶 Straight」がおすすめだ。煎茶も埼玉・狭山の〈横田園〉など、生産者が見える味わいだけを提供する。

八屋(代官山)

恵比寿西の五差路の近くに立地するティースタンド。人間国宝・玉川宣夫氏を擁する金属加工メーカー、新潟・燕三条〈玉川堂〉の銅製急須を使って日本茶を提供。
2回に分けて淹れることで、苦味・渋味など味わいのバランスをとりつつ、飲み口にも深みを出している。明治21(1888)年創業の静岡〈カネ十農園〉の煎茶「牧之原」は、爽快な飲み口で目覚めの一杯に最適だ。

INARI TEA(恵比寿)

日本茶はすべて九州産の最高級茶葉を使用。「鹿児島・知覧の煎茶『あさつゆ』など、九州の茶葉は旨味と甘味が強い」と話すオーナー・重松弘毅さんは、映画会社勤務の際、海外の監督の日本茶への関心の高さに感銘を受け、この店を開いた。
日本茶の魅力を広めるべく、爽やかな飲み口のフルーツティーやティーカクテル、美しく独創的な日本茶デザートも用意する。

LE LIEN(西荻窪)

店主の近藤祐子さんが、実家の動物病院だったスペースを改装して開業。南仏・プロヴァンスの家屋を思わせる白壁の店内は天井高で、窓からは柔らかな光が差し込む。
数量限定の週替わりの朝ごはんは、季節の野菜を使った和食の献立が中心。緑色が鮮やかで、旨味と渋味のバランスのとれた煎茶「おくみどり」など、玄米茶・和紅茶を含め、日本茶は約10種が楽しめる。