知ってるようで知らない6つのこと。ALL ABOUT「e-Bike」

「e-Bike」の仕組みを知って、相棒となる一台を見つけよう。

Illustration: Toru Morooka / Text: Takehiro Kikuchi

いまや電動アシスト自転車じゃありません。
e-Bikeです。

e-Bikeと電動アシスト自転車は何が違うのか?
進化したパワーユニットの形式がカギ。電動アシスト自転車が登場したのは1993年、ヤマハが国内で発売したのが始まりである。この時、ペダルを踏む力を計測して、適切なアシスト力をチェーンに伝えるチェーン合力パワーユニットが開発された。

e-Bikeはヨーロッパで火がついて、日本に入ってきた帰国子女。パワーユニットはクランク合力と呼ばれるタイプでギアクランクに伝えられる。小型で設計に自由度が高く、ロード、マウンテン、クルーザーなどタイプも多様で、デザインがスタイリッシュなものも増えた。電動アシストからe-Bikeと呼ばれるようになって魔法がかかったようだ。

1充電あたりの走行距離はどのくらい?

225km(*Giant Ecoモード)

クルマの燃費と一緒で、条件によって大きく違う。カタログに掲載されているのは、自転車協会の電動アシスト自転車安全基準に規定されたパターンで測定されたもの。実際には走るコースによって、距離は大きく変わる。山道ばかりであれば短くなるし、平坦で追い風が吹いてくれれば……だ。

カタログ値で一番長いのはジャイアントのエコモード225㎞となっているが、アシスト力が大きいスポーツモードにすると90㎞ほどになる。とはいえ、90㎞なら街乗りには十分だ。バッテリーが大きければ、長距離を走れるが、車重が重くなる。車重は軽い方が軽快感が高く、ブレーキの利きもいい。近距離使用が多いのであれば、バッテリーの容量を気にする必要はない。

アシスト制御は各国で異なります。

JAPAN:max 24km/h(出力の規定なし)
USA:max 32km/h(最大出力750w)
EU:25km/h(最大出力250w)

日本でe-Bikeの普及が遅れた原因は、アシストに関する法律が日本は欧米と異なるため、出力プログラムを書き換える必要があったからだ。e-Bike先進国のヨーロッパ圏では、時速25㎞まで最大出力250W、アメリカでは時速32㎞まで最大出力750Wでライダーをアシストできる。

一方、日本は欧米と比べて複雑で、時速10㎞まではライダーの踏力の2倍(つまり2人力)、以降は時速24㎞でゼロになるまで徐々にアシスト力が減るように定められている。

e-Bikeはアシストされることで疲れにくく、快適に走れる。そのため変速しないで走ってしまう人も多いが、アシストモードを切り替えたり、ギアを上手に使うとさらに快適に走れる。ポイントは脚にかかる負荷がなるべく変わらないように、ペダルの回転数を一定にキープするように変速しながら走ること。上り坂ではモードによってアシスト力が強くなるので、キツい坂が見えたら、少し早めにモードを切り替え、ギアを軽くしておく。そうすることでバッテリーを長持ちさせ、遠くまで走ることも可能になる。

最大時は脚力の2倍でアシスト
現在のルールは2008年から適用されたもので、補助比率が時速10㎞まで人力1:アシスト2。時速15㎞まで1:1から改められたもの。

各メーカーのパワーユニットに性能差はありますか?

世界中で大人気のe-Bikeだけに、パワーユニットを生産するメーカーも数多くあるが、アシスト形式は3種類。
ママチャリタイプに多いのがチェーン合力型。このタイプは駆動力を与える専用ギアがあり、力強いアシスト感が特徴だ。続いて、車輪の中心部分にモーターを内蔵するハブモーター型。これは前輪型と後輪型とあるが、e-Bikeに使われるのは前輪型が多い。特徴は回生モーターにより走りながら充電機能があるモデルもあること。また、駆動バランスがよく急坂発信が得意だ。

そして、最後がe-Bikeの主流であるクランク合力型。わかりやすくいえば、ペダルを踏む力をサポートしてくれる。パワーユニットが小型なためフレーム設計に自由度が高い。クランク合力型の主力メーカーはボッシュ、シマノ、ヤマハ、バーファンの4社。パワーユニットによって加速力や反応性に差はあるが、フレームメーカーや車種によって出力特性もチューンされている。試乗する際は、その違いを意識しながら走ってみよう。

実はe-Bikeの方が
消費カロリーが多いって知ってました?

クロスバイクとe-Bikeを通勤に使ったら、ダイエットに効果があるのはどっちか?メーカーが調べた結果によると、なんとe-Bikeだったという。その理由は使用頻度の違い。e-Bikeなら風の強い日もちょっと疲れていても気にならない。
さらに、汗が気になる季節も、クロスバイクよりも発汗を気にせず、つまり乗る頻度が高くなるので、結果消費カロリーが多いらしい。ちなみに高価だから、元をとるために乗り続けたという人も多かったそうだ。

Toru Morooka

スマホ連動も見逃せません。

スマートフォンと相性がいいのもe-Bikeの魅力の一つ。専用アプリと自転車を無線でつないで、バッテリー残量やアシスト可能な距離を知ることも可能だ。また、走行時間や距離、コースに合わせて出力調整もできる。GPSと連動させたナビゲーション機能や二酸化炭素排出量削減量の表示など、自転車もコネクトライドになってきている。

専用アプリを入れて出力とデータ管理を行う
スペシャライズドはスマートフォンに専用アプリを入れて出力とデータ管理を行う。