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中川諒「赤恥研究所」#4:みんな大好きリモートワーク。あなたのプレゼンテーション、大丈夫ですか?

日常に潜む、赤っ恥な場面をどう切り抜けるか。あなたの人間力が試されるときです。「恥」をポジティブに捉えることができれば、人生を切り拓くキッカケにもなるのです。人生のカンフル剤に、あなたはちゃんと向き合えますか?前回の「駆け込みポーカーフェイス」も読む。

text: Ryo Nakagawa / illustration: Kaori Asamiya

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『テッテレーワーク』

テッテレーワーク

よしっ。これだけ資料を準備したんだから、このあとのリモートプレゼンは大丈夫!はじめて先輩から任された大仕事。プレゼン仕事は準備が8割!昨日の俺、グッジョブ♪クライアントの偉い人も出てくる大事な打ち合わせだから、念のため早めにPCにログインしたけど、必要なかったな~。

仕事がデキる男は、タイムマネジメント命。ちょっとした空き時間だって無駄にしちゃいけない。そうだ、始まるまでの時間、気になってたあのスニーカーを調べとこ。発売そろそろだったよな。(カタカタカタ)「コラボ」「スニーカー」検索っ!うわ、やっぱカッコいいなあ~。

(ピコン)

お、そろそろ会議の開始時間か……。「今日はよろしくおねがいします~」。全員揃ったところで、俺の出番。資料も準備は万全。ネットの接続環境も問題ナシ。「それでは画面共有します、よろしくお願いします~」。

(ピコン)

「?@#$%&……」おかしい。共有した画面にデカデカと映し出されたのは、昨日頑張って準備したプレゼン資料ではなく、例の検索したスニーカーだ。画面内の全員から冷ややかな空気が伝わってきた。ミュートになっている先輩の肩がガックリ落ちたのが画面越しにも分かる。僕の頭の中は、B-BOYのスニーカーのように真っ白になった。

リモート会議における不慮の事故。プライベートな検索履歴や関係のないウェブページを他人に見られるのは恥ずかしい。誤魔化そうとすればするほど、恥は強くなる傾向にある。大人は見てみぬフリをしてくれるかもしれないが、なかったことにはできないのだ。慣れてきたときこそ驕りが出る。ご注意あれ!

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