Drink

新橋〈烏森百薬〉で16時から始める「夕暮れ飲み」

飲みが市民権を得て、日が高い時間から開く酒場に人々が集うようになって久しい。昨今の状況を鑑み営業時間を前倒しにした店も増えたこの秋は、太陽が店仕舞いを始める16時頃から、一献傾けてみてはどうだろう。

Photo: Kazuharu Igarashi / Text: Koji Okano / Edit: Haruka Koishihara

黄昏時を待ってから一杯、ゆるり夜長を楽しむ。

烏森神社近くの〈烏森百薬〉が賑わいだす夕暮れ前。唐揚げや餃子など、オーナーが全国から選りすぐった肴でサワーをあおっていると、参道を照らす光が橙色に変わっていく。「次は日本酒」と思っても、まだ宵の口。急がずとも、時間はたっぷりと残っている。

夜長の秋こそ、夕暮れ飲みにうってつけ。焼肉、フレンチ、イタリアン。東京の酒場は多彩な皿で黄昏の酔い心地を満たしてくれる。

烏森百薬(新橋)

神社参道で夕暮れ前から賑わう、美味を集めた“お取り寄せ酒場”。

自家製の和牛すじ煮込みのほか、大分〈太閤分家 禅閤〉の唐揚げなど、全国から厳選した珍味が揃う。日本酒は銀座〈IMADEYA〉がセレクト、新潟〈八海山〉のみりんサワーも人気。烏森神社の参道に面したテラス席では、オフィス街に囲まれた東京の夕暮れを眺めながら飲める。
12時〜15時は〈烏森絶メシ食堂〉の暖簾で、カフェ営業も。

烏森神社近くの〈烏森百薬〉