最先端の園芸スタイルを提案する実験室。
店内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、まるで実験室のようなグリーンハウス。LEDライトが仕込まれたシェルフや冷蔵ケースには、無菌のプラケースに入った植物たちがズラリとならび、そこから好みの植物を選んでいくという、これまでのグリーンショップの概念を覆すスタイルだ。
植物を植えるのは、鉢ではなくガラスケース
なんとも未来感あふれるグリーンハウスで選んだ植物たちを育てるのは、鉢ではなく「ガラスケース」。育てる植物のサイズや、置き場所に合わせて約30種ものさまざまなガラスケースからベストフィットするものを選ぶことができる。世界的なアクアリウム用品メーカーで、ガラス水槽のクオリティを追求し続けているADAならではの美しいケース越しに見る植物はまた格別だ。
植物はついに太陽から開放された
そして、その置き場所は、日光のあたる庭やベランダではなく、リビングだ。ガラスケースに入れた植物を育ててくれる光源は、太陽でなくLEDライト。これまでのインドアグリーンといえば、日光の差し込む窓際に置き場所が限定されていたが、進化した植物栽培用LEDライトのおかげで、ついに太陽光の制約から開放されたのだ。
これにより、窓際のスペースを取り合うように置かれていた植物たちは、リビングのサイドボードや、ダイニングテーブルの上、お気に入りのラックの中など、自由にインテリアへと入り込むことが可能となった。
パルダリウムの楽しみ方を体感できる3つのゾーン
こうしたガラスケースとLEDライトを組み合わせて、植物栽培を楽しむ新しいインドアグリーンのスタイルは「パルダリウム」と呼ばれ、今、園芸業界はもちろん、インテリア業界でも大きな注目を集めている。〈ADA LAB〉は、このパルダリウムの楽しみ方を体感できる実験的ショップなのだ。
フロアは「GREEN HOUSE」「CASE GALLERY」「SETTING LAB」の3つのゾーンで構成されている。まずは「GREEN HOUSE」で多種多様な植物の中から栽培したい植物を選び、「CASE GALLERY」でその植物を入れるためのガラスケースを選ぶ。仕上げに、「SETTING LAB」で、その植物をケースにセットするためのアドバイスや製作のヘルプをしてもらう。
ショップをぐるりと巡ることで、パルダリウムを楽しむための一連の流れが体感できるのだ。さらにWEBから予約すれば、専門のコンシェルジュがついて、植物やケースのセレクトからセッティングまでを一緒にやってもらえるサービスもあり、園芸初心者でも安心してパルダリウムを始めることができる。
ガラスケースの中に水草や魚を入れ、自然の水景を再現して楽しむ「ネイチャーアクアリウム」の元祖であるADAのショップなだけに、もちろん、絶景のネイチャーアクアリウム展示や用品もズラリと揃っている。ADA LAB限定商品やイベントも常に更新されるため、会期中は目が離せなくなりそうだ。