カップ2個分曲がるスライスラインを1球目からカップインしてみせた阿部桃子さん。プロゴルファーの母に6歳から手ほどきを受け、現在はタレントとして活躍しながらプロテスト合格を目指している。
「ミス・ユニバースの活動もあって、一度中断したけれど、やっぱり心残りがあって。次で5回目の受験になりますが、今回がいちばん練習できているかもしれません。今は自分が心からやりたいものだから、プレッシャーよりもとにかく楽しいんです」
その横から、祐二さんが口を挟む。
「本人の前では言いたくないけど、結果はどうでもいいの。もちろん、挑戦することは絶対にプラスに働くけれど、父として娘が傷つく姿は見たくないじゃない。人生は楽しければいい。悲しんだり辛いことはできるだけ少ない方がいいよ。ゴルフだって、ハッピーでなきゃ」
帯のレギュラー番組で長く活躍し、多忙を極めていた時代も、週に1度は必ず家族との時間を作ったという祐二さん。ゴルフはずっと家族仲を深めるのに欠かせない、コミュニケーションツールでもある。
「父はいちばんのサポーター。家族ゴルフでも“入れ~”って、いつも応援してくれます。定位置は3位ですが、でもスネたり腹を立てたり、人に当たるっていう場面は一度も見たことがない。悔しがったり、喜んだり、感情表現は豊かですけどね!」
3連続カップインを決めた桃子さんの後、父が打ったボールは……。
「大事な場面のパットは必ずショート。ね、性格が出てるでしょ(笑)」