日本のロッカーたちの自伝20選。松任谷由実、横山剣、GACKT、布袋寅泰etc.

村八分ってケンカっ早いって言われてたけど、まわりにトロいヤツらが多すぎたから、ただイジメてただけなんだ（笑）。

なぜ、僕たちが髪の毛を伸ばさなかったかというと、それは決してPTAを恐れてのことではない。
要は、似合わなかった……ただそれだけである。

しかし僕は、自分の日常生活をそのまま歌うことが最高のプロテストソングではないかと思ったのだ。

おれたち、ロック・バンドがさあ、♪オー ママ ママ だぜ。ひっでえよなあ。
カッコ悪いったらありゃしねえ。

俺は、「バカ言うなよ、何もないと思うんなら“何もない”って唄えばいいじゃねえか」って言ったよ。

クラプトンに向かって「お前は見どころがある」と言ったというのも、本当の本当だよ。
「サンキュー」って言ってたもん、クラプトン本人が。

或る日、着るものがなくなった。汗臭いのは嫌い。
ちょうどツナギが傍にあった。

コードが色彩で、メロディーが形で、詞は構図なんだと思う。

日本のバンドが外国でウケたら、もっと素直によろこんでイイじゃねえか？

清志郎は、僕が「こいつ、なんか、友だちになれそうだ」と思ったほとんど初めての相手だった。

照れのない音楽というのは、どうにも野暮ったくて下品な気がする。

キャロルに痺れ、俺も矢沢永吉みたいになりたいと考えた。
だが、そういうのは選ばれた奴らのもんだ。

ロックほど、ロック・ギターほど、ロック・バンドほど、ご機嫌でカッコいいもんは他にはない。

人生に“もし”はないけど、ちょっとコースが違ってたら、よど号に乗ってたかもしれないし、ベカー高原に行ってたかもしれないよね。

イギリスに生まれればよかったと、本気で思っていた。

ささやかな規模ではあるけれど、日本を背負っているみたいな感じすらした。
そして、それがすごくいやだった。

本当はエレキギターが欲しかったけど、田舎の時計店にそんなオシャレで高級なものは置いてなかった。

その当時の俺たちの合い言葉は、「すべてのバンドを前座にする」だった。

すべてを捨てて、上京した。
ホストもディーラーの仕事も、それに伴う高額の収入も。

自分には才能があるんじゃないかと思ったんです。容姿っていうよりも、才能があるから女が寄ってくるんだと。