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みんなの、最高の時間。/写真家・桑島智輝

photo: Miyoko Tamai / text: Daiki Yamamoto

ライフスタイルが変化する今日、最高の時間は人それぞれ。誰かの“とっておきの過ごし方”や、“生活の知恵”を知ることで、豊かな明日につながる。サントリー ザ・プレミアム・モルツの情報サイト「みんなでつくろう!#最高の時間」と、「BRUTUS.jp」のコラボレーション記事では、アーティストやクリエイターにとっての「最高の時間」にフォーカスを当てる。「学ぶ」「聞く」「味わう」「遊ぶ」「見る」の5つのテーマから、話を聞いてきた。

今回登場するのは、写真家の桑島智輝さん。2014年に俳優の安達祐実さんと結婚して以来、妻との生活を撮り続け、これまでに写真集『我我』(2019年)、『我旅我行』(2020年)を発表。夫婦のリアルな生活風景や感情の機微を丁寧に切り取ってきた写真家だ。制作活動はもちろん、雑誌や広告などさまざまな撮影をこなし多忙な毎日を送ってきた桑島さんもまた、昨春から家の中で過ごす時間が増え、生活への考え方に変化があった。

「人生を豊かにするためには、“ホーム”が充実していることが大切だと気づきました。“ホーム”はいわゆる家族だけじゃなくて、友達とか、家そのものとか、自分自身のことでもいい。今までは撮影で忙しくて家にいる時間が少なかったこともあり、人間の心を捨てたような生活をしていたことに気づきました(苦笑)。今の方がよっぽど人間らしいというか、豊かな人生を送れている気がします。刺激を仕事や遊びなど、外に求めていくことも必要だけど、こういう状況だからこそ自分自身と向き合い、家の中に発見を求めていくことも大事ですね」

そんな桑島さんにとって、5つの「最高の時間」とは?

BRUTUS サントリー 桑島智輝
BRUTUS サントリー 桑島智輝
「気分がいい時は花を買って生けてみるとか、そういうのが意外と大事なんです」

「家の中でも写真は撮っているので、部屋の風景には常に気にしています。同じ部屋でも、日によって光の入り方も、物の配置も微妙に違うので、“あっ、いいな”と思った瞬間にシャッターを切るようにしています。あと、近所を散歩して、花の写真を撮ることが増えました。ふと、昔、誰かから“花の写真がいいね”と言われたことを思い出して、道端や庭先に置かれているプランターに反応し、カメラを向けています。ファッションデザイナーの山下陽光さんのメルマガから、ラテン語の“カルペ・ディエム(=その日の花を摘め)”という言葉を知りました。意訳すると“その日を精いっぱい生きる”。だから花の写真を撮ることは、自分の生きた証しを残していくことに近いのかもしれないですね」

BRUTUS サントリー 桑島智輝

「家事ももともと得意ではなくて、特に洗い物は大の苦手。でも、radikoを聴きながらやるとめちゃくちゃ捗ることに気づきました。最近は洗い物が溜まると、むしろテンションが上がりますね(笑)。あとは、友人が、日々の記録を録音して送ってくれるので、それをよく聴いています。不特定多数の誰かに聞かせるために収録したものじゃなく、一人でしゃべってたり、友達との飲み会を記録しただけとか、それがすごく面白くて。僕も真似をして、蕎麦屋で蕎麦を食べている時の音声とかを録音して、友人に送っています。そういう音って誰かと共有しても面白いし、あとから自分で聴き返しても楽しいんですよね」

BRUTUS サントリー 桑島智輝

「写真批評家、キュレーターのトモ・コスガさんのYouTubeをよく観ています。毎回、写真集を取り上げてレビューをするんですけど、専門的な内容もフランクに話してくれるし、彼自身の言葉でしゃべってくれるから信用できるんです。たまにぶっ飛んだことも言うんですけど、そういうところも正直でいいな、と。あとは、写真史研究家の戸田昌子さんのインスタライブも、日本の戦前の写真について詳しく学べるのでよく観てます。僕にとってYouTubeとインスタライブは勉強のツールです。知識をインプットして、自分の作品にも取り入れてアウトプットして……というサイクルができました」

BRUTUS サントリー 桑島智輝
BRUTUS サントリー 桑島智輝
自身も特撮ヒーロー好きだという桑島さん。子供と一緒に昔の戦隊モノを観ることも。

「息子が4歳で、仮面ライダーとかウルトラマンの怪獣のフィギュアを見せるとすごく盛り上がるんです。僕自身も特撮ヒーローが今でも好きで、一緒に楽しんでいます。息子はどちらかというとヒーローよりも怪獣とか妖怪側の方が好きですけど、僕もそういう子供だったので、ひそかに“いいぞいいぞ”と(笑)。2人で中野ブロードウェイに行って、まんだらけでフィギュアを見て、喫茶店でナポリタン食って、そういう時間が楽しいです」

BRUTUS サントリー 桑島智輝

「今までは料理といえばスーパーで高い食材を買い揃えてスペシャルなものを作る……っていう感じだったんですけど、冷蔵庫にあるものだけで作るっていうのを覚えました。組み合わせの妙みたいなものが、合気道みたいで面白いんですよね。最近は骨つきの鶏肉と根菜を一緒に煮込んでスープを作るのにハマっています。妻もとにかく“野菜を食べたい”と言う人だし、どんな野菜を入れるか、味つけをどうするか、考えるのも楽しいです。あとは子供の大好物が唐揚げなんで、唐揚げを作るスキルも相当上がりましたね(笑)」

かつては苦手だったという家事や料理にも、自分なりの楽しみ方を見つけた桑島さん。先行きの見えない昨今の状況下で、豊かな時間を過ごすために大切にしている考え方がある。

「仕事や生活が目まぐるしく変化して、ストレスを抱えている人も多いじゃないですか、だかこそ、愛嬌とユーモアが大事だと思います。人間なんてもともと、完璧じゃないどうしようもない生き物。ダメなところもお茶目として受け入れてあげたいし、許し合っていきたいですよね。そういう社会の方が、みんな生きやすいじゃないですか」

BRUTUS サントリー 桑島智輝
写真や絵を額装して飾ることも増えたという。「豊かさってこういうことなんだろうなって」と桑島さん。

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