1.「きっと言える」
松任谷由実さんは、一曲ごとが良いのはもちろん、アルバム全体で“聴かせる”アーティストの先駆けだと思います。「きっと言える」は『ひこうき雲』から。歌謡曲と異なる都会の音楽の登場を世に印象づけたアルバムを象徴し、歌い出しからアレンジまですべてが洒落ていて。レコードA面を締めくくる5曲目に配されているのも納得の名曲です。
2.「12月の雨」
『MISSLIM』からは「12月の雨」。コーラスにデビュー前の山下達郎が参加していて必聴です。
3.「灼けたアイドル」
「灼けたアイドル」は、バブルへ向かう時代のファンファーレのような『SURF&SNOW』から。曲に登場する〈カバナ〉は、茅ヶ崎出身の僕が憧れていた酒場の一つだろうと推察するので、個人的な思い出とともに重要な曲です。