1.「ハートブレイク」
失恋ソングというと湿っぽくなりがちですが、松任谷さんの曲は未練と諦めが同時に表現されているのが特徴。悲しい別れを都会的で軽やかに仕上げるのは、まさに彼女の発明。僕も影響を受けています。象徴的なのが「ハートブレイク」。小気味よいサウンドに乗る“感謝して別れるのは小説だけ”という強いフレーズにドキッとします。
![ハートブレイク](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/09/emon3.gif)
2.「瞳はどしゃ降り」
「瞳はどしゃ降り」は失恋を、映画のストーリーに乗せて俯瞰的に捉えています。詞には未練があるけれど、視点に諦めが出ているのがユニークです。
![瞳はどしゃ降り](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/09/emon2.gif)
3.「ハートはもうつぶやかない」
そして、サビで“あなたのせい”“私のせい”を繰り返す「ハートはもうつぶやかない」は、中立的で優しい諦めが表れた曲。常にあるこの客観的な視点が、多作の中でも人々を惹きつける理由なのでしょう。
![ハートはもうつぶやかない](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/09/emon.gif)