Live

Live

暮らす

〈アンティークス タミゼ〉オーナー・吉田昌太郎さんが蒐集する、アメリカ軍の日用品コレクション

誰かのためにモノを選ぶ仕事をしている人でも、自分のためだけに買い集めてきたアイテムがあるはず。そんな“モノ選びのプロ”が集めた秘蔵コレクションをこっそり拝見。蒐集の情熱から、セレクトの真髄を読み解く。

photo: Tomoyo Yamazaki / text: Risako Hayashi

アメリカの文化を
文字一つや素材から想像する

蒐集を始めたきっかけ

小学3年生の時に買ってもらったフェイクのヘルメットとベトナム戦争中の水筒をきっかけにアメリカ文化にはまる。当時、映画雑誌を定期購読して、テレビ放映の戦争映画をくまなくチェックしていた。

蒐集する上でのルール

1941〜44年製造の日用品のみ。45年製造品は終戦後に作られた可能性があり、戦時中の空気を物そのものが吸っていることがポイント。

コレクションの魅力

歯磨き粉、配給券、石鹸などから、当時のアメリカ文化を感じ取れること。日用品だからこそアメリカの豊かさがわかり、行ったことのない外国に近づいたような気分に。

コレクションの見どころ

タイポグラフィ、ロゴのデザイン、ボタンやジッパーの種類。年代、製造地によって微妙に異なるものも。

お気に入りの逸品

「朝食セット」。中にはクッキー、缶詰、タバコなどが詰まっているが、ろうでコーティングされているため開封できず、死ぬ時にベッドの上で開けるのが夢。

朝食セット
朝食セット