ルッキズムを超えてゆく、
3人のムキムキ娘を
自然と受け入れる世界
3人娘の友情物語はたくさんあるが、この3人はやや特殊。190㎝級の長身、モリモリの筋肉、運動神経も抜群で超人的能力を持つ、最強のパワーウーマンたちなのだ。
が、しかしその腕力が暴力に直結することはなく、一つの個性やチャームポイントとして捉えられており読み心地がいい。見た目のインパクトが強いだけで、中身は恋に仕事に悩み、傷つきもする心やさしき乙女。
少女マンガには過剰なほどルックスを重視するものもあるが、この作品はルッキズムに偏重しがちなマンガの世界をやさしく変える力があるのかもしれない。
お互いのことを思いやる姿や、彼女たちを受け入れる周囲の人々もとてもやさしい。
談・トミヤマユキコ