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50年を振り返る全10問。山下達郎ドリルに挑戦!

『BRUTUS』6月15日発売号は特集「山下達郎の音楽履歴書」。8時間にわたる濃密なインタビューから、達郎さんのキャリアにまつわる10問を厳選。目指せ全問正解!

山下達郎ドリル

達郎さんのキャリアを振り返るドリル、スタート!

山下達郎ドリル
第1問
公式に発売された楽曲の中で、達郎さんが最初に関わった仕事は?
1973年9月21日、文京公会堂で行われたはっぴいえんど解散コンサートに、シュガー・ベイブとして出演した達郎さん。ココナツ・バンクのコーラスを務めました。そのときの模様が、1974年1月にライブアルバム『1973/9/21 ショーボート 素晴らしき船出』『1973/9/21 ライブ!!はっぴいえんど』として発売。これが達郎さんが関わった楽曲の最初のリリースです。1974年には亀渕友香さん、沢チエさんなどの作品にもコーラスとして参加しています。詳しくは特集の14ページ。
山下達郎ドリル
第2問
達郎さんがはじめて楽曲を提供したミュージシャンは誰?
1973年、大貫妙子さんに提供した「光の中へ」が最初の楽曲提供でした。この曲は、大貫さんが日本テレビの『遠くへ行きたい』に出演して歌ったもので、その後リリースされることはありませんでした。吉田美奈子さんには1976年に「LAST STEP」「永遠に」を、黒木真由美さんには1975年に「恋人と呼ばれて」「北極回り」を提供しています。詳しくは特集の22ページ。
山下達郎ドリル
第3問
次のうち、達郎さんがCMの音楽を担当していないのはどれ?
私たちもよく知るタイアップの前から、達郎さんは作家としてCMオリジナル作品を制作していました。1974年には「三ツ矢 フルーツソーダ」、1975年には「ナショナルまきまきカール」のCM音楽を制作。1979年に「愛を描いて -LET'S KISS THE SUN-」が「JAL沖縄キャンペーン」のタイアップとなってからは、「RIDE ON TIME」、「LOVELAND, ISLAND」、「高気圧ガール」、そして「クリスマス・イブ」などの名曲たちが、CMとともに人々に記憶されることになりました。詳しくは特集の20〜21ページ。
山下達郎ドリル
第4問
達郎さんがプロデュースを手がけたアン・ルイス『ピンク・キャット』に楽曲提供した作曲家は?
アン・ルイス『ピンク・キャット』収録の「Just Another Night」で作詞・作曲を担当したのが、ダイアン・ウォーレン。のちにスターシップ「愛はとまらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)」、シカゴ「ルック・アウェイ」、映画『アルマゲドン』の主題歌となったエアロスミス「ミス・ア・シング」など、数々のヒット曲を手がけています。実は「Just Another Night」は、ダイアンが作曲家として手がけた最初の仕事だったとのこと。なぜ彼女が参加することになったのか、詳しくは特集の17ページ。
山下達郎ドリル
第5問
達郎さんが作曲したEPO「真夜中にベルが2度鳴って」は、達郎さんのアルバム用に制作されたものの一度はお蔵入りとなった曲(アウトテイク)がもとになりました。では、元々はどのアルバム用に制作されたでしょう?
EPO「真夜中にベルが2度鳴って」は、1981年のアルバム「JOEPO~1981kHz」に収録。この曲は達郎さんの1979年のアルバム『MOONGLOW』のアウトテイクでした。このようにアルバム用に制作した楽曲が一度お蔵入りになり、その後別のアーティストの楽曲として生まれ変わることも多かったそう。詳しくは特集の24ページ。
山下達郎ドリル
第6問
達郎さんが「ハイティーン・ブギ」「硝子の少年」を書いたときに意識していた作曲家は?
達郎さんは1982年に近藤真彦「ハイティーン・ブギ」、1997年にKinKi Kids「硝子の少年」の作曲を手がけました。大ヒットを記録したこれらの楽曲の制作時に意識していたのが、作曲家・筒美京平だったと今回のインタビューで語っています。詳しくは特集の28ページ。
山下達郎ドリル
第7問
達郎さんがプロデュースをしたことのある歌手は?
1982年のフランク永井「WOMAN」は、達郎さんが作詞、作曲、編曲、プロデュースを手がけた楽曲です。達郎さんから「曲を書かせてくれませんか?」と依頼して実現した仕事でした。なお、いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリーの1977年のアルバム『OUR CONNECTION』には、達郎さんがコーラスで参加しています。詳しくは特集の16ページ。
山下達郎ドリル
第8問
達郎さんが1980年代に出合った日本映画で、30代で一番のカルチャーショックだったと語っている作品は?
『人情紙風船』は山中貞雄監督の遺作で、1937年の作品。達郎さんは蓮實重彦さんが『BRUTUS』の連載で取り上げていたのをきっかけにこの作品と出合い、以降、戦前の日本映画を掘り下げていくようになりました。その影響は作詞にも。詳細は特集の40ページ。
山下達郎ドリル
第9問
達郎さんが本格的にデジタルレコーディングに取り組んだ最初のアルバムは?
1980年代、音楽の再生媒体もレコーディング環境も、アナログからデジタルへ変化していきます。達郎さんがはじめてデジタルレコーディングに挑んだのは、1986年のアルバム『POCKET MUSIC』。多くのインタビューでエピソードが語られていますが、今回はデジタルレコーディングやシンセサイザーに興味を持つことになった、音楽以外のきっかけについても教えてくれました。それは一体どんなことだったのか。詳細は特集の38ページ。
山下達郎ドリル
第10問
達郎さんが2010年のシングル「街物語(まちものがたり)」で歌詞のモチーフにした街は?
「街物語(まちものがたり)」は、東野圭吾原作のテレビドラマ『新参者』の主題歌として制作されました。達郎さんはドラマの舞台であった人形町を実際に訪れ、それをもとに曲を書いたとのこと。インタビューでは、この曲のほかにも映画やCM用に曲を書くときの工夫やエピソードを語ってくれました。詳細は特集の40ページ。

BRUTUS「山下達郎の履歴書」は2022年6月15日発売。
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