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“今すぐに”を可能にする。グラフィックデザイナー・山口崇多が語るマイバッグ

大人たちが普段から使うバッグは、一体どんなものだろう?仕事道具や必需品など、面と向かっては聞きづらい、グラフィックデザイナー・山口崇多さんに中身の話も併せて語ってもらった。

photo: Misa Sakuma / text & edit: Ryoko Iino

“今すぐに”を可能にする、バッグとその中身

少し前の〈コム デ ギャルソン〉が好きで、ユーズドをよく探しています。このスナップボタン式のメッセンジャーは多分2000年代のもの。トートとメッセンジャーの間みたいな感覚で、ものの出し入れが速い。5年以上はこれがメインですね。そして、荷物がめちゃくちゃ多い(笑)。

気圧の変化に弱い僕が体調を整えるために欠かせない「温泉水99」とべっこう飴の「黄金糖」。人に会う時に備えた身だしなみ品。そして出先でもデザインのことを考えるので、〈モレスキン〉のノートとバインダーに挟んだA4用紙。書く道具は学生時代からBの鉛筆で、透明のケースに入れて減り具合がすぐわかるようにしています。

あとハマっているのが美術館や博物館のミニアート本。活字の本はKindleなどで読むのですが、絵や写真の場合は絶対に紙の本。ウェブはなんでも見られる分探す作業が必要で、編集された本の方がすぐに見返せるんです。バッグの使い勝手もその中身も、“スピード感”が大事ですね。

〈コム デ ギャルソン〉メッセンジャバッグ
文字はノート、グラフィックを描く時はA4用紙、と使い分ける。お守りはグラフィックデザイナー北川一成による「KAMIZU」のもの。