東京六甲園(池尻大橋)
神戸市の東部、JR六甲道駅近くで1972年に開業した、〈焼肉 六甲園〉。庶民的なタレ焼肉で愛される名店が、2020年10月に東京初進出。本店直送のタレはそのままに、新たに銘柄牛も揃え、激戦区・三宿で焼肉ラバーに評判だ。
看板メニューは、2枚の絵付け皿に盛り込まれる六甲園盛り。表面のもみダレがなまめかしくきらめいて、食べ手を誘惑する。「稀少部位は兵庫〈太田牧場〉の但馬牛、ホルモンは兵庫〈川岸牧場〉と東京・芝浦直送の黒毛和牛を使います。またタレは母が祖母から引き継いだ、一子相伝の味です」と店主の森本浩行さん。
![東京六甲園(池尻大橋)3代目・森本浩行](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2021/09/14826e1ddfcc1bfc264f2ab26a3a4830-1600x1600.jpg)
秘伝の醤油ダレがもみ込まれたミスジは、赤身の味わいが鮮やか。サガリを頬張ると、タレの塩味がサシの甘味を持ち上げる。濃厚な脂の旨味と競い合わせるべく、ホルモンには味噌のもみダレを。自家製ポン酢、醤油ダレ、青唐酢ダレなど、つけダレも多様に揃い、楽しみ方は無限に広がっていく。単品の肉も頼んで、あれこれ試したくなること必至だ。
![焼肉|東京六甲園(池尻大橋) 店内](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2021/09/290da8c50959b27b7534b3216677cf2f-1600x1066.jpg)