押し寄せるショート動画革命の波
今回の国は「アラブ首長国連邦」。急上昇欄にはアラビア語や英語などさまざまな言語のタイトルが並ぶが、中でもショート動画が目立った。ショート動画は、最大60秒の縦型動画を投稿・閲覧できるYouTubeの新しめのサービス。まだ日本ではそこまで市民権を得ていないが、世界ではスタンダードに。
『Fortnite Fun TV』は、コスプレした女性と老爺が遠近法などを使ったトリック動画を投稿している。多くの投稿は10万再生以下だが、中には1億回を突破する動画も。今、動画の世界は大きな転換点に直面している。これまではサムネとタイトルで惹きつけてクリックさせることを競ってきた。しかし、ショート動画は、スクロールさせずに最後まで観せられるかが勝負。キーワードは「検索から回遊に」。
パーソナライズされた関連動画よりも、無目的に未知への関心で、短時間でさまざまな情報や笑いと触れていく。アラブのショート動画は、家族に対するドッキリ、リアクションもので溢れていた。
言語がわからなくても映像だけで笑えるものなので、面白ければ再生回数も青天井。日本でもそのうち、家族に仕掛けたドッキリを投稿して、世界中で有名になるファミリーが登場するかもしれない。