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世界の絶景ホテル:ペルー/ナミビア/北極点

広い世界には、あっと驚くロケーションに佇むホテルが数多くある。断崖絶壁から砂漠に海中、果ては北極まで、人類の飽くなき好奇心を満たすランドスケープホテル。宿泊以上のプライスレスで圧倒的な体験を。

Text: Miyuki Kido, Mika Yoshida & David G. Imber, Ayana Kobayashi / Edit: Ai Sakamoto

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〈ペルー〉
天空のロッジから、“聖なる谷”を望む。

マチュピチュ遺跡に近いウルバンバは、インカ帝国時代、王族の避寒地だったという。

〈スカイロッジ・アドベンチャー・スイート〉は、その「聖なる谷」とも呼ばれる渓谷の、地上400mの崖にしがみつくように立つ。アクセス方法は、はしごやロープ伝いに登るか、崖上から滑車とワイヤーロープで滑り降りるかの2択だ。

そんなスリルある体験を経て宿泊するロッジは、細長い透明のカプセル。航空機のボディに使われる高強度の素材を使い、シャワーとトイレを完備。ソーラーパネル発電で電気も使える快適さだ。
そこからの眺めは息を呑む迫力。日中は果てまで続く渓谷を、夜は寝転んで星空を。天空から眺めるように、ペルーの大自然を満喫できる。

マチュピチュ遺跡に近いウルバンバにある天空ロッジ
©Natura Vive

〈ナミビア〉
ナミブ砂漠の隠れ家で、荒涼感に浸り尽くす。

アフリカ南西部の国ナミビアに赤く広がるナミブ砂漠。高低差が300mという巨大かつ世界最古の砂漠の高みに、ポッド状の建物がポツンと現れる。

2名限定で利用できるオールインクルーシブ・リゾート〈デザート・ウィスパー〉だ。砂漠のパノラマビューが寝室やリビング、キッチンからも堪能できる。国の中央を走るナウクルフト山脈を遠くに望む絶景も、食事やプールを屋外デッキで楽しみながら2人きりで独占できるのだ。

日の出や日没にドライブしたり、イーバイクを走らせたりとアクティビティも豊富に揃う。まるで別の惑星にいるかのような、世界最大の砂丘群ソッサスブレイを探索し、1億年前から棲息する植物たちに出会ってみるのも一興だ。

ナミビアのナミブ砂漠にあるポッド状のホテル
©Prostudio

〈北極点〉
地球最北の凍土に寝そべりオーロラを待つ。

北極圏での冒険型旅行を手がける旅行会社が2020年春に打ち出した「北極点ステイ」を体験できるパッケージツアー。ツアーの催行は、北極の気候などの諸条件により4月の1ヵ月間のみに限定される(2020年の開催は見送り。次は2021年の予定)。

厳寒下で何度も安全性がテストされた最新鋭のイグルーは、暖房とシャワー室を完備した移動式キャビン。宿泊日ごとに最も安全な場所を選んで設置する。地球の果てへの到達を実感できる、無音の凍土の絶景や神秘的な光の移ろいを、寝室を覆うガラス壁越しに堪能したい。

4月の北極点はすでに白夜が進んでいるが、わずかに訪れる漆黒の闇の時間帯には、空一面にきらめくオーロラを見渡せるチャンスも。

北極で移動式キャビンでオーロラを見る
©Luxury Action

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