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タイ、モロッコ、ジャマイカ、メキシコ etc.散財バンザイ、買いも買ったり世界のお土産

年齢を重ねるごとに、物欲が減ってきたと感じる今日この頃。しかし、旅先では一変、「とにかく何か買って帰りたい」という気持ちが爆発して、お土産を探しまくる。ものとの出合いは一期一会。気に入ったら、ではなく、気になったら買う!

Photo&Text: Tabioto

国旗カラーのハンドメイドこま(タイ)

タイ北部最大の都市、チェンマイを訪れるなら、毎週日曜の夕方から開かれるサンデーマーケットに照準を合わせて到着すべし。旧市街にあるラチャダムヌン通りは、日が傾きかけた頃から歩行者天国になり、びっしりと露店が並ぶ。プチプライスのバラマキ土産から、地元アーティストによる渾身の作品まで、とにかく種類が豊富だから、絶好のお土産ハンティングスポットと言えるだろう。

あちこち見て歩く中で妙に惹かれたのが、竹と木でできた手作りのこまを実演販売している露店。タイ国旗のカラーリングと絶妙なヘタウマ感がツボだった。心棒に糸を巻きつけて、勢いよく引っ張ると回転しながら独特の音が鳴るというこのこま。あとで知ったのだが、日本にも同じものがあり、さらに台湾やインドネシアなどほかのアジア諸国でも親しまれているのだとか。

かごバッグ2種(モロッコ)

モロッコもツーリストを大いに悩ませるお土産天国だ。バブーシュ、プフ(クッションスツール)、タジン鍋……。そして、忘れちゃいけないかごバッグ。大西洋に面した港町、エッサウィラは町全体がどこかのんびりした雰囲気で、しかもフォトジェニックな風景があちこちに広がっているから、散策するのが最高に楽しい。ぶらぶらしている途中、かごバッグが大量に並ぶ店を発見。遠目に見て、よさそうな予感がしたので、商品のひとつを指差して試しに値段を尋ねる。

店のおじさんの言い値は悪くない。よし、ショッピングモードに突入。熱心に物色して、ワインを入れるのによさそうなバッグなど、計5個をお買い上げ。まとめ買いしたからか、「これは息子さんに」と、おまけで小さなかごバッグをくれた。

牛の壁掛け(インド)

インドは北と南で気候、食生活、人の気質がガラッと変わるので面白い。北はエキサイティング、南はピースフル。どちらが好きかと聞かれたら、どちらも好きだと答える。でも、お土産を買うなら、僅差で南に軍配が上がる、かな。

牛の壁掛け

南インド、ケララ州のコチにはユダヤ人街がある。魅力あふれるアンティークショップがたくさん並ぶこのエリアで見つけたのは、およそ90年前に作られたと店主が話す牛の壁掛け。「ベジタブルカラーで塗っている」とのことだったけれど、野菜の塗料ってなんだろう。こんなに鮮やかな発色が本当に可能なのか。いまだによくわからない。

ひょうたん製のガイコツ人形(メキシコ)

メキシコからスタートした中南米一周の旅。11カ月後、この“雑貨がめちゃくちゃかわいい国”に戻ってきて、あとは日本に帰るだけだからと連日買い物に励んだ。

メキシコのひょうたん製のガイコツ人形

毎週日曜、大規模なマーケットが開かれるメキシコシティのラグニージャ市場で一目惚れしたのは、脱力感がたまらないこちらのガイコツ。メキシコでは11月の初めに「死者の日」という亡くなった先祖を迎える日があって、ガイコツグッズをお墓や祭壇に飾る。現世では頑張って勉強や仕事に励み、死後の世界で楽しく過ごす、というメキシコ人の死生観を表しているのか、明るくてポップな感じのガイコツが町にあふれているメキシコで、また買い物を楽しみたい。

アーティスティックな精霊の人形(ラオス)

ラオスの古都ルアンパバーンが盛り上がるのは、断然夜。夕方になると、赤と青の国旗カラーのテントがどこからともなく運ばれてきて、メインストリートの一部がナイトマーケット会場に変わる。

ラオスのアーティスティックな精霊の人形

竹製のストローやコットンのストールなど、素朴で主張しすぎないよいものを買って満足していたら……、出合ってしまった。異彩を放つ人形たちに。これは仏様なのか、それとも怪物なのか。謎すぎるこの人形は、どうやら精霊をモチーフにしているらしいことがのちに判明した。

木彫りのレッドストライプ(ジャマイカ)

「世界最速の男」ウサイン・ボルトの出身地、ファルマスで見つけたのは、ジャマイカが誇るビール「レッドストライプ」の木彫りの置物。存在感抜群。

ジャマイカの木彫りのレッドストライプ

余談だが、売り子のおじさんは、「ヤーマン!」とこぶしを合わせるんだよ、と当時5歳の息子にジャマイカの挨拶をレクチャーしてくれた。ところが、息子はこぶしをコツンとやるのが楽しくなっちゃったようで、グータッチを連打でお見舞いしていた。