ワインも料理も店主も、嘘がない実直さで満ちる空間
夜の早かった丸太町界隈に賑わいをもたらし、今や京都でナチュラルワインといって、まず名前の挙がる存在。古書店だった建物の、そのまま残した書棚にボトルが並ぶラフな空間と、店主の長谷川琢馬さんの穏やかな人柄、気取らないけれど間違いない料理、そしてワイン。すべてが相まって、虜になる人が続出している酒場なのだ。
「クロード・クルトワを知り、体が欲する」と感じて開眼したという長谷川さん。以来、店主としてサービスを担当した前店から、「リスクを恐れずブドウだけで造られた」ワイン一筋。