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ナチュラルワインのお店ガイド:京都・神宮丸太町〈くまのワインハウス〉嘘がない実直さで満ちる空間

もっと自由においしいワインと出会いたいなら、信頼できる“注ぎ手”と“売り手”を見つけることが近道です。首都圏を中心に全国の各都市まで、オープン5年ほどのバー、レストラン、酒場、酒販店……53軒と、その店主/オーナーを、おすすめの一本とともにご紹介。

初出:BRUTUS No.962「ナチュラルワイン、どう選ぶ?」(2022年5月16日発売)

photo: Yoshiko Watanabe / text: Mako Yamato

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ワインも料理も店主も、嘘がない実直さで満ちる空間

夜の早かった丸太町界隈に賑わいをもたらし、今や京都でナチュラルワインといって、まず名前の挙がる存在。古書店だった建物の、そのまま残した書棚にボトルが並ぶラフな空間と、店主の長谷川琢馬さんの穏やかな人柄、気取らないけれど間違いない料理、そしてワイン。すべてが相まって、虜になる人が続出している酒場なのだ。

くまのワインハウス(京都/神宮丸太町)店主の長谷川琢馬さん

「クロード・クルトワを知り、体が欲する」と感じて開眼したという長谷川さん。以来、店主としてサービスを担当した前店から、「リスクを恐れずブドウだけで造られた」ワイン一筋。

ルドヴィック・ボネル ル・ペッシュ・アビュゼ  2017
ルドヴィック・ボネル ル・ペッシュ・アビュゼ  2017/フランス南西地方で造られる。「ボネルさんの来日時の食事会で知り、魅了されました。力強くて、それでいて飲んでも疲れない、ほっとする味わい。穏やかな造り手の人柄が感じられます」。ボトル6,700円。

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