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朝一番に見る掛け時計、何をどう選ぶか

日用品はファッションと同様、その人自身を映し出すもの。何をどう選ぶかで、ライフスタイルが確立される。プロ4人が紹介するのは、彼らが実際の生活で使っているものたちだ。日用品の持つ力強さが発見できる。

photo: Keigo Saito / text: Wakako Miyake

ローゼンダールの
ウォールクロック

ローゼンダールのウォールクロック
φ22cm 32,550円

選んだ人:岡尾美代子(スタイリスト)

デンマークの巨匠デザイナー、アルネ・ヤコブセンがデザイン。デンマーク国内の鉄道各駅に設置されたことから《STATION》という商品名に。テーブルクロックもある。

「フレームと針の黒が効いていて見やすい。薄さもきれいでイヤなところが一つもないですね」(岡尾)

フランクリン クロックの
掛け時計

フランクリン クロックの掛け時計
《12"Wall Clock 》φ33cm 5,145円

選んだ人:南貴之(〈alpha. co. ltd〉代表兼クリエイティブディレクター)

アメリカでは国家認定を受け、学校や病院、駅などの公共の施設などで使用されている。プラスチック製で軽量なため、気軽に壁に掛けることができる。

「ノイズになるものはダメだし、主張しなさすぎるのもダメ。壁にあるとちょうどいい時計だと思います」(南)。

ユンハンスの
ウォールクロック

ユンハンスのウォールクロック2
φ21.5cm 43,050円

選んだ人:江藤公昭(〈パピエラボ〉店長)

ユンハンスは1861年にドイツで創業。当初は時計の部品製造をしていたが、1866年からオリジナル時計の製作を開始。このマックス・ビルがデザインした時計は、MoMAのパーマネントコレクションになっている。

「これ以上のものは見つからないですね。僕は文字がない方が好き」(江藤)。

ユンハンスの
ウォールクロック

ユンハンスのウォールクロック
φ21.5cm 43,050円

選んだ人:浅本充(〈ユニテ〉代表取締役。)

画家であり彫刻家、建築家であり工業デザイナー、そしてグラフィックデザイナーでもあったマックス・ビル。バウハウスの理念を受け継ぐ彼がデザインしたクールな時計。

「腕時計もユンハンスを使っています。とにかくシンプルだし、文字のフォントがすごく好きで、ずっと眺めていられる」(浅本)。