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古着の醍醐味“デッドストック”の宝庫へ!原宿〈bananaboat〉、名古屋〈DON’T〉

いま古着が大ブームだといわれるほど、全国のたくさんの街に、実に魅力的な古着店が増えています。世界が羨む古着大国ニッポンで、今行くべきお店をピックアップ!

photo: Jun Nakagawa, Fumiko Kawazoe / text: Shuhei Sato, Minori Okajima

bananaboat(原宿/東京)

入りにくい雰囲気が漂うが実は優しい日本有数の老舗

1981年に、原宿でオープンした日本屈指の歴史を持つヴィンテージショップ〈バナナボート〉。最大の特徴は、デッドストックの多さ。90年代に巻き起こったヴィンテージブーム時より、デッドストックのデニムを中心とした品揃えで有名だったが、30年近く経った今もこんなに在庫があるとは底が知れない。

そのラインナップは、デニムやワークウェア、ウエスタンなどの王道の西海岸。老舗で入りにくい雰囲気はあるが、店長の犬飼進さんは実にフレンドリー。高額なヴィンテージだけでなく、手の出しやすいアイテムも多いので、ぜひとも敷居をまたいでみて!

原宿〈bananaboat〉店長・犬飼進
店長の犬飼さん。

DON’T(名古屋/愛知)

48年、デッドストック一筋。まるで宝箱のような店

店主の伊藤光広さんは、名古屋の古着界でのレジェンド。その審美眼によって選ばれた服や小物は主に30〜60年代のデッドストック品で、アメカジからワーク、ドレスまで当時の状態のまま扱われている。

「デニムやスエットが人気ですが、紳士が着ていたジャケットやスラックス、労働者のためのチノパンなど名品はたくさんある。投資用として服を買うのではなく、試着してじっくり考えて、素直に買い物を楽しんでいってほしい」。古着に着想したブランド〈クッシュマン〉も展開。伊藤さんが制作に携わっているだけあって、クオリティは折り紙付き。

名古屋〈DON’T〉店内
USのキャンバススニーカーなどは棚に。

※紹介した古着の多くは一点物で、品切れの場合があります。価格等の情報は取材時のもので、変更になる場合があります。