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読者モデル・ぺこ&りゅうちぇるが語る古着と私。90年代のアメリカ青春ドラマに憧れて

どんな服やカルチャーが響くかは人によって違う。古着好き、といっても実にいろんなタイプがいるものだ。着倒す、愛でる、再生、研究、収集。古着が生活に溶け込んだ8組の個性派たち。古着ワールドは無限なり。

Photo: Ayumi Yamamoto / Text: Shigeo Kanno

古着を着て90年代の
アメリカにトリップ

80年代のアイドルオマージュかと思いきや、さにあらず。実は90年代米国の青春ドラマやスターのスタイルを実践する、ぺことりゅうちぇる。

「例えば『ビバリーヒルズ青春白書』のキャラクターや世界観に憧れます。特に90年代前半に放映されていたシリーズのデビッドとか、ちょっとぽっちゃりしていてダサいぐらいのファッションが抜群にかわいくて。

あとはMCハマーのMVのバックダンサーの格好とかにも影響を受けましたね。アイドルの真似と思われるのは僕の力不足です(笑)」(りゅうちぇる)。

「当時をリアルタイムで知らない私たちには、ドラマのティーンネージャーたちのファッションが新鮮で刺激的なんです」(ぺこ)

そんな2人は、古着店〈シカゴ〉や〈キンジ〉などで90年代古着を探し求めているそう。そして、毎日のお出かけファッションスタイルにテーマを設けるのが彼らのお約束だ。

「今日はディズニーランドデートの90年代のカップルがイメージ。お揃いで着ているのは、昔、デイトナカーレースとディズニーがコラボで作ったスタジャンの古着。僕がミッキーで彼女がミニー」(りゅうちぇる)。

「あえてビッグサイズで着て昔っぽい感じに。髪形も持ち物も全部当時のイメージです。好きな時代にタイムスリップできるのは私たちが古着を着る楽しみの一つですね」(ぺこ)

今やメディアに引っ張りだこの人気者の2人に共感する多くの中高生が、新たな古着ブームを作る日はもう間近かもしれない!?

読者モデル・ぺこ、りゅうちぇる
お揃いのミッキーとミニーのスタジャンはデイトナカーレースとコラボした90年代の古着。ぺこ(左)とりゅうちぇる(右)、行きつけの〈原宿シカゴ 表参道店〉にて。