教えてくれた人:林洋一(〈CRANK TOKYO〉代表)
1960〜70年代製から選ぶ。
EVをはじめとする最新の車にはない魅力を放つのがヴィンテージカーだ。
クラシカルな色やデザインはもちろん、固有のエンジン音やハンドルの重さ、ガソリンの匂い、マニュアル車であれば、クラッチを繋いでギアを上げ下げする操作感など、ヴィンテージカーには単なる移動手段以上の楽しさが詰まっている。
ただ、あまたある車種の中から、どれを選べばいいのかわからないのが悩みの種だ。
〈CRANK TOKYO〉代表の林洋一さんは、最初の一台に重要なのは、普段使いできることだと話す。推奨するのは1960〜70年代製の車だ。
「70年代よりも新しい車は電子機器が使われていることが多く、それがトラブルの原因になりやすい。逆に1960〜70年代の車は、比較的構造がシンプルなので大きなトラブルになりにくいんです」
例えば、1968年から72年にかけて製造されたフィアット 500Lは、バイクのベスパが4輪になったと揶揄されるほど構造が単純で、仮に壊れてもパーツの交換などを自分で行うこともできるという。
またこうしたメンテナンスの容易さゆえ、1960〜70年代の車は廃車にならず大切に乗り継がれていることが多い。その結果、市場に出回る台数も豊富で、比較的入手しやすいこともオススメの理由の一つになっている。
「乗っている人が多ければ、整備できる工場も多く、交換パーツも手に入りやすいんです」
加えて操作性との相性も大切な選定基準の一つ。
「ハンドルの感触やシートのポジションなどが心地よく感じる車を選んでください」
今回、林さんにメンテナンス性と操作性を踏まえて〈CRANK TOKYO〉が最初の一台にオススメするヴィンテージカーを教えてもらった。基本的に1960〜70年代製の車だ。まずはこの5車種の中から好みの一台を見つけてみては?
1台目にオススメの
ヴィンテージカー ベスト5
1:ALFA ROMEO GT 1300 Jr(1966~1977)
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2:FIAT 500L(1968~1972)
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3:BMW 02 Series(1966~1977)
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4:RENAULT 4(1961~1992)
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5:INNOCENTI MINI(1965~1975)
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